第二次世界大戦中、真珠湾攻撃をきっかけに強制収容された12万5千人以上の日系人の名簿が完成しました。
ロサンゼルスの全米日系人博物館に展示された1冊の本に綴られているのは 第二次世界大戦中に強制収容された12万5千284人の日系人の名前です。 慰霊帳と名付けられました。
収容されていた日系人とその家族がそのお披露目の会に集まりました。
強制収容から80年。 全米75カ所の施設に収容されていた人たちの名前がこの慰霊帳に集結されました。
ケイミ夫妻は別々の収容所で暮らしていました。 「知っている名前がありました。心が癒されました」
90歳になるワダさんは自分の名前の横に印をつけ、 娘のシャロンさんと孫のグレッグさんが続きます。
シャロンさん 「歴史的な出来事は本で読むだけのものが多いのですがこれは私たちの家族なのです」 博物館のクレメント・ハヤミ副館長です。
「人々がこの慰霊帳を見ることで 彼らの名前が歴史から消えることがないよう願います」
ナネット・オカダさんも自分の名前を探しにきました。家族と強制収容されたのはオカダさんがまだ4歳、妹は2歳だったといいます。
ナネット・オカダさん 「慰霊帳に自分の名前を見つけたとき昔の思い出がよみがえりました子供や孫にもこの経験を伝えたいです 」
慰霊帳の名前の横に青い丸をハンコのように押すことで 敬意を表するのだということです。
日系人であるUSC南カリフォルニア大学のダンカン・リュウケン・ウイリアムズ教授が中心となり 3年かけて作成したというこの慰霊帳は 1000ページ、重さは25ポンド、11キロ以上あるということです。