西海岸の広い地域で、大雨を伴った大型の暴風雨に見舞われ大きな被害が出ています。
カリフォルニア州を含む西海岸の広い地域では、先週末から大雨や降雪が続き、内陸から流れる河川の流域では浸水や土砂崩れなどの被害が出ています。
カリフォルニア州では、強風が樹木や送電線を倒し広い範囲にわたる停電を引き起こしています。ロサンゼルスからサンフランシスコ周辺までの何万世帯もが停電し浸水や倒木、地滑りなどが起きています。
オレゴン州オークランド近くで、列車のアムトラックが倒れた木に衝突し脱線しました。サンフランシスコの山沿いのハイウェイでは、片側の道路が地滑りで大きく削れてしまいました。
サンタクルズ郡では、街路樹が車の上に倒れ、ドライバー2人が下敷きになり死亡しました。22日水曜日にはロサンゼルス中心部の2箇所で局地的な竜巻も観測されました。ロサンゼルス市ダウンタウンでは今年すでに シアトルの3倍の降雨量が観測されています。
今回の西海岸の暴風雨は、歴史的にも稀な異常気象で、去年12 月以来12 回目も発生した気圧の帯の影響とされています。カリフォルニア州では、現在少なくとも州全体の3分の1のエリアで何らかの水害の影響が出ているとされています。