30日水曜日、カテゴリー3の強力なハリケーン「イダリア」がフロリダ州北西のビッグベンド地域に上陸し、激しい雨と風を伴ってフロリダ半島を北上しました。
ハリケーン「イダリア」は、アパラチー湾に上陸したハリケーンとしては過去最大の勢力で、30日水曜日、フロリダ州のほぼ全域に大量の雨と暴風をもたらしました。
国立ハリケーンセンターによりますと、「イダリア」は一時的にカテゴリー4まで強まり、水曜日の朝7時45分頃にキートンビーチ付近に上陸し、カテゴリー3に弱まりました。
最大瞬間風速は毎秒55メートルの猛烈な風で暴風域では、走行中の車や、ガソリンスタンドの屋根などまで倒れるほどの強風が吹き荒れ、大きな被害が出ました。
また、フロリダ第2の都市タンパやその周辺のビーチでは、海沿いの道路やホテルなどが冠水しました。
近くのリゾート島のシダー・キーでは、50パーセントの家が水に浸かり取り残されている住人もいると報告されています。
また、30日から31日にかけて、フロリダ州で最大で28万世帯が停電し翌日通過したジョージア州、ノースカロライナ州でも数万世帯が停電しました。
ハリケーン被害を受けた州に対して、バイデン大統領は、早急に国からの救援を行うと述べました。
31日には、熱帯低気圧に勢力を落とした「イダリア」ですが、今回もたらした被害に関して、ある保険会社は90億ドル以上の損害が出たと試算しています。