ネバダ州ラスベガスで大手カジノ運営会社がハッカー集団の被害を受けホテルやカジノで大混乱となりました。
10日日曜日、カジノ大手のMGMリゾーツ・インターナショナルが通称「ブラック・キャット」と呼ばれるハッカー集団の攻撃を受け企業情報データの一部を盗まれ、暗号化されたということです。
ハッカー集団は、暗号化の復元と引き換えに身代金を要求していました。この影響でMGM系列のホテルなどでコンピュータシステムがダウン。
ホテルの予約やチェックインも手作業で行われフロントは長蛇の列となりました。
ホテル内のスロットマシンなどもクレジットカードが使えなくなったことからスタッフが賞金を客に現金で手渡しする騒動となりました。
ハッキング被害から1週間以上が経過した20日(水曜日)ようやく全米の全てのシステムが回復、MGMは身代金を支払わず自力でハッカー集団の締め出しを図ったと報道されており専門家は1日800万ドル(約11億8千万円)にもおよぶ損失を被ったと資産しています。
MGM以外にも、カジノ企業に対するハッカー攻撃は報告されていて大手カジノ会社のシーザーズ・エンターテインメントはソーシャル・セキュリティー番号を含む顧客の個人情報も盗まれ、身代金およそ3000万ドル(約44億円)を支払ったと報道されています。