テキサス州ヒューストンで、子供を連れた女が、大型のキリスト教会でライフル銃を乱射する発砲事件が発生。その場に居合わせた非番の警察官に射殺されました。
テキサス州ヒューストンのレイクウッド教会で、11日日曜日、午後2時ごろ、7歳の息子を連れた女が全米でも有数の大型キリスト教会に現れ、所持していた半自動小銃のAR15を発砲しました。
目撃者らの話によりますと、女は教会の廊下付近で発砲、その場にいた非番の警察官2人が女に向かって銃を打ち返し女は死亡、7歳の息子も銃弾を頭部に受け重体、その他、男性1人がケガを負いました。
発砲したのは、テキサスに住むジェネシー・モレノ容疑者(36)で、警察の発表によりますと、容疑者は精神疾患の病歴があり、2005年には逮捕歴、離婚の裁判などでのトラブルも抱えていました。
ヒューストン警察殺人課刑事「銃の銃床には『パレスチナ』と書かれたステッカーが貼られていました」
警察の調べでは、モレノ容疑者は、SNSなどに、偽名を使って反イスラエル的な投稿を行なっていて、ユダヤ教徒だった前の夫とトラブルも続いていた、としています。
こういった過去の経歴にも関わらず、モレノ容疑者は去年12月に合法的に銃を購入できました。
ヒューストン警察「警察には、家族との面談を通じて彼女が精神的疾患の病歴があるという記録がありました」
標的になったレイクウッド教会は、およそ1万6000人を収容できる、全米でも有数な巨大キリスト教会で、有名な伝道師の説教をテレビ中継するなどでその名を知られています。
警察では、この乱射事件の動機を解明すると共に、精神的疾患以外にも様々な個人的トラブルを抱えていたモレノ容疑者が、どういう方法で合法的に銃を購入できたか調査するとしています。