今年に入ってから、長雨など悪天候が続く西海岸ですが、カリフォルニア州では、先週末に2度目の暴風雨が襲い、洪水や大雨で緩んだ地盤が崩れるなど各所で大きな被害が出ています。
ロサンゼルスを含む、南カリフォルニア一帯では、月曜日に、最大で25センチ以上の雨が降るなど、大雨の天候が続いています。
およそ4000万人近い住人の地域が、この大雨による洪水警報の範囲内にいます。
サンタバーバラ郡では、川から一人が遺体で発見されていて当局では、危険な地域にいる人は避難するか、家の中にいるよう住民に注意を呼びかけています。
サンタバーバラ郡警察広報担当「川や谷などに近付かないよう。危険が高いです」
サンタバーバラ空港では、雨のため全ての発着がキャンセルされ、空港は運行の停止を余儀なくされました。
雨により道路が寸断される箇所もあり、移動も制限されています。
地域によっては地割れも発生。大量の水が地下を侵食し、地面が崩れその上に立つ家の壁などに亀裂が入っています。
住人「水道管も壊れて断水し、悲惨な状況の悪循環よ」
家屋に避難しても被害はあります。この家では、家の前の大木が倒れ、屋根と壁を突き破りました。
住人「上から地震が襲ったようだった。木が家の壁を完全に突き抜けたよ」
当局者らは、住民は雨が止んでもさらなる土砂崩れに注意する必要があるとしています。
住人「UCLA周辺では、坂の何箇所かで土砂崩れがあったわ。私の住んでいるところは大丈夫だったけど」
ロサンゼルスは、2月として史上最も雨の多い記録を達成する可能性があり、今後さらなる土砂崩れや地盤の緩みなどの被害に注意が呼びかけられています。