ジョージア大学キャンパス構内で先週発生した、女子大学生が殺害された事件で、警察は、26歳の南米ベネズエラ出身の男を逮捕しました。男は、国境を超えてアメリカにきた不法移民の一人でした。
先月22日木曜日に、ジョージア大学のキャンパス内で遺体で発見されたのは、元ジョージア大学の学生で、現在は関連校に転籍し看護学を学ぶ、レイケン・ライリーさん、22歳で、殺害された日は、キャンパス内の公園でランニングしていたと見られています。
警察は、翌日23日金曜日に、ホセ・イバラ容疑者、26歳を逮捕、イバラは、兄と共に近くに住んでいたとされています。
当局の発表によりますと、イバラ容疑者は、ベネズエラ出身で、2022年に不法に国境を超えアメリカに入国した移民の一人で、一時拘束されましたが、その後釈放され、ニューヨークなどでも暮らしていた事がわかっています。
イバラ容疑者は、去年8月ニューヨーク市で、バイクの無免許運転で逮捕された記録があり、また11月にもジョージア州内で、万引きで逮捕されたとされています。
警察では、容疑者は、過去に被害者との接点はなく、犯行は偶発的なものだと見ています。
ジョージア大学警察「偶然の機会に起こった犯罪で、犯人が被害者を見つけ最悪の結果になった」
月曜日には、ジョージア大学でライリーさんの追悼の会が開かれました。
ジョージア州のケンプ知事は、ライリーさん殺害事件は、バイデン政権の移民政策の失敗によるものだ、と強い口調で非難しました。
ブライアン・ケンプ知事「ジョージア州だけでなく国全体が、この許しがたく、阻止できた殺人事件によって動揺している」
移民に寛容な都市と言われている、ニューヨークのアダムズ市長も不法移民の犯罪の増加に対し、「聖域都市」政策を撤回する考えを示しています。
エリック・アダムズ市長「有罪判決が出るまでここで野放しにさせるべきと考える人もいますが、私はその理論には同意しません」
ニューヨーク市警は、この事件の司法当局が発表しているイバラ容疑者のニューヨークでの逮捕歴の記録は無い、と主張しています。