今週初めからテキサス州などで少なくとも5つの大規模な山火事が相次ぎ、そのうち一つの山火事は、テキサス州での観測史上最大規模にまで広がっています。
山火事が多発しているのは、オクラホマ州とニューメキシコ州に隣り合わせたテキサス州北部で、高温と乾燥による自然発火と見られています。オクラホマ州との州境まで、100キロ弱の距離のスモークハウスクリークでは、東京都とほぼ同じ面積の100万エーカー以上が延焼、住宅などのある地域に迫り、住民は避難を余儀なくされています。テキサス州のアボット知事は、州内60の郡に災害宣言を発令、一部の地域では避難命令が出ていて、複数の学区が休校の措置をとりました。
テキサス森林局職員「火災が急速に拡大しているため、消化活動は困難を極めています。消防士は命の安全を優先して住民を避難させています」
この火災により、国が管轄する核兵器の組み立て施設が一部稼働を一時停止しました。消防無線:声「これ以上の消火は無理です。両側から火に挟まれ視界がない。他の部隊も撤退しましょう」
山火事は、州を超えて延焼。オクラホマ州にまで及んでいます。道路では、避難する住人らの車両を炎が巻き込む様子も捉えられています。
この地域では、多くの家の焼失や、停電などの被害が発生一人の死亡が確認されています。
一方、イリノイ州シカゴ周辺では、厳しい嵐に見舞われました。イリノイ州を含む3つの州で、少なくとも9件の竜巻が報告されています。
シカゴ近郊の住宅街では、数件の家が壊れるなどの被害に遭いました。
またワイオミング州の農場地帯でも、家屋が竜巻により大きな被害を受けています。テキサスでは、水曜日以降、強風も和らぎ、記録的な暑さは過ぎましたが山火事の延焼は続いています。