先週から続く全米各地の異常気象で数百万人規模が被害に直面しています。カリフォルニア州の山間地域では今季最大の吹雪に見舞われ交通が麻痺。テキサス州の山火事は広範囲にわたり牧草地が焼失、地域の畜産業が危機的な事態になるとも言われています。
カリフォルニア州のシエラネバダ山脈では、最大10インチ、25センチの大雪が降り、幹線道路では、何十台という車が足止めされています。
レッカー車での車の移動は追いつかず、警察などが、1台づつドライバーらを救出しました。
救出されたドライバー「まだ車に残された人がいます。中には車中に一晩いて救助され、病院やホテルに送られた人もいました」
全米を横断する州間道路80号線では、4日間で最大10フィート以上(約3m)の雪が降り、一部閉鎖を余儀なくされています。
山間の道路では、雪崩などの被害も出ていますが、今の所、死傷者は報告されていません。
一方で、先月から続くテキサス州の山火事では、観測史上最大の消失面積となっていて、依然として強風や乾燥も続き、鎮火の目処が立っていません。
火災は、テキサス北部からオクラホマ州まで延焼し、少なくとも500の建物が焼失しています。
テキサス州当局によりますと、この山火事によって、州内で少なくとも2人の住民が死亡。消火の途中に、心臓発作で倒れた消防士1人が死亡しています。
テキサス州森林局対策チーム「重大な気象条件が再び発生する予報です。新たな山火事が発生した場合に備えて準備を整えるつもりです」
山火事の被害を受けているテキサス州北部などでは、食牛の畜産業が盛んで、今回の火災では、多くの牛も犠牲になりました。
テキサス州農務省によるとこの火災で少なくとも数千頭の放牧牛が死に、牛の餌となる牧草も大量に消失しているため今後さらなる被害が予想され畜産業界に大打撃となるとしています。