4月のCPI、消費者物価指数の伸びがゆるやかになり、
長期にわたったインフレが落ち着きを見せています。
消費者が最も敏感になる食料品の価格にも
その兆候が現れています。
先月のCPIは、前年の同じ月に比べ3.4%となりました。
インフレは前月比0.3%上昇でこれは市場の予想を下回りました。
これにより、インフレが収まる傾向にあると市場関係者は見ています。
米アメリカ労働省の調べでは、食料品価格はここ 1 年で初めて下落。
4月で、食料品全体でおよそ0.2%下落しました。
牛乳、鶏肉、果物、野菜など種類によっては、
さらに 0.8 パーセントほど価格が下がったものもあります。
リンゴは 2.7% 、豚肉のリブは 2.3% 値下がりしました。
そして高額になっていた卵は7.3%値下がりしています。
消費の専門家は、パンデミック以来、
食料品価格は大幅に上昇し、横ばいの状況だったが、
ようやく下がってきたと見ています。
価格高騰で売上が下がっていた食料品を
小売業者はこのタイミングで、消費者の購買意欲を高めようと、
値下げの戦略に出ています。
スーパーマーケット大手・ターゲットは、生活に必須な食料品など、
5000点の商品についての値下げを発表しました。
ウォルマートでは、4月から自社のプライベート食品ブランドを発表し
ほとんどの商品が 5 ドル以下。売れ行きは好調だということです。
急成長する食料品チェーン・アルディは
サマーセールで 250以上の商品でさらに値下げを行います。
他の大手スーパーなどもこの価格競争に参入すれば、
より安く、高品質な商品も市場に出回ることが期待されています。
ガソリン価格や住宅価格などは、
まだ上がる傾向を見せていますが、
食料品は毎日必要なもの。
生活必需品とともに価格が下がってくれば、
消費者の購買意欲が高まり、消費経済が活性化につながると見られています。