MLB、アメリカメジャーリーグ機構が歴史的な記録の修正を行いました。
これまで公式に認められていなかった黒人のプロ野球リーグ、ニグロリーグに所属した 選手の成績を正式に認定し、100年を経て野球の歴史が修正されました。
MLB・アメリカメジャーリーグ機構は、28日(火)、 1920年ごろから30年近く開催されてきた ニグロリーグでプレーした選手たちの記録を、 MLBの公式記録として認定、歴代的な記録の修正を行うと発表しました。
Yahooスポーツ・ラス・ドーシー記者
「1920年から1948年までニグロリーグでプレーした
2300人以上の選手の成績記録が公式なものとして数えられることになる」
この修正により、新たな記録保持者が登場します。 1930年代から40年代に活躍し、野球殿堂入りしているにも選ばれた キャッチャーのジョシュ・ギブソンが、 歴代1位の 生涯打率を誇ったバッター、タイ・カッブに変わって 打率トップの選手となります。
ギブソンは、歴代 長打率を含む複数の記録であのベーブ・ルースをも上回りました。
ニグロリーグの成績を統合するために野球評論家や元選手、ジャーナリストなどによって構成される委員会で、 1年にわたる調査を経て、成績のデータベースを作る作業が進められました。ジョシュ・ギブソンのひ孫もその委員会のメンバーでした。
ショーン・ギブソン/ジョシュ・ギブソンのひ孫
「ジョシュ・ギブソンがニグロリーグ史上、最も偉大な野球選手の一人だということは知られています。私たちはずっと彼をメジャーリーガーだと思っていましたが、 今回ようやくMLBがその成績を認めたのです」
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は 「未来世代のファンが、ニグロリーグを含むすべてのプレーヤーの記録や歴史的瞬間の正しい情報にアクセスできるようにした。 彼らの球場での活躍の記録は、アメリカの歴史上で 黒人が達成してきた功績を学ぶための入り口になるだろう」と語りました。
Yahooスポーツ・ラス・ドーシー記者
「ニグロリーグの記録がメジャーリーグの歴史に追加されたことで、ベースボールの歴史をより広く完全な形で語ることができるようになりました」
公式の記録ページなどは、来月ニグロリーグ記念試合が行われた後に 更新されるということです。