ジョージア州アトランタで、通勤バスのカージャック事件があり、白昼、警察とのカーチェイスが繰り広げられるなど市内の交通網が混乱しました。警察は犯人の男を拘束、乗客1人が銃による傷を負い死亡しました。11日火曜日、午後4時すぎ、運転手を含めて17人の乗った通勤バスが、銃を持った男にカージャックされました。
警察無線声:「バスの客を人質にとっています。警察追跡中です」
アンドレ・ディケンズ・アトランタ市長
「オペレーターは、犯人の男が運転手の頭に銃を突きつけ『バスを止めたら、最悪の事が起こるぞ』と脅している事を知り、パトカーを誘導していました。まるで映画のような犯罪が現実になりました」
バスは、渋滞する市内の道路を走り回り、数台の車に衝突しながら追跡から逃れようとしました。バスに乗った妻から携帯で連絡を受けた男性は、乗客1人が銃で撃たれるのを見た妻は、次に狙われるのをおそれ通話を切った、と話しました。
乗客の夫
「その後、妻に何が起こったのか全くわかりませんでした」
警察は、乗客の一人からの緊急電話を繋いだままにし、バスの中の状況を探っていたという事です。カーチェイスのおよそ40分後、警察がバスのタイヤをパンクさせ、バスが停止。
デカルブ郡警察署長
「タイヤ片方をパンクさせ傾いて減速したところを装甲車などで囲みバスを止めました」
特殊部隊がバスに突入し乗客を救出。39歳の男が容疑者として拘束されました。警察は、車内で銃に撃たれた男性1人を発見、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
この日同じ頃、バスジャックがあった場所のすぐ近くで、別の銃撃殺人事件があり、
警察は、同時に2つの凶悪事件に対応する状況になりました。2つの事件に関連はないとされていますが、容疑者2人とも10以上の前科のある人物でした。
アンドレ・ディケンズ・アトランタ市長
「11回や19回も逮捕された前科者が、出所して銃を手にできる事態が問題だ」