毎週のようにお伝えしているアメリカの大雨や猛暑。全米各地で記録的とも言える異常気象が続いています。
先週末から今週初めにかけて、東海岸の広い範囲での激しい猛暑に襲われました。この暑さは、1億人以上が暮らす少なくとも27州で続き、ワシントンDCに近い、ボルチモア市では2012年以来、6月の最高気温を記録しました。すでに夏休みのシーズンに入り、屋外に出る人々も増え、熱中症など被害も増加しています。
今週はこの暑さに加え、北西部や中部地域では、記録的な大雨が続き、洪水や地滑り、倒木の被害が出ました。アメリカを北から南へ貫く大河、ミシシッピ川の源流があるミネソタ州では、この大雨で大型のダムが氾濫し、川岸が崩れ、家が濁流に飲み込まれました。このダムは建設されて100年経つ老朽化したダムで決壊の危険があるとされています。
その他、北西部では大雨と共に竜巻も多数確認され、被害も出ています。これらの地域の空港では、25日火曜日1日で8000便以上が遅延または欠航となりました。来週は、独立記念日の休暇で国内を移動が大幅に増えますが、この夏の気象が続けば、これらの移動手段にも大きな影響が出ると予測されています。