今週は今年初めてのハリケーンが、 史上最も早い時期にハリケーンの 最強レベル「カテゴリー5」に発達し、カリブ海を横断しました。 このハリケーンを含め全米各地で異常気象により 独立記念日連休の移動に大きな影響が出ています。
先月29日に発生したハリケーン「ベリル」は、 1日(月)、一番強いランクの「カテゴリー5」に発達、 カリブ海を西に移動し、ジャマイカを通過。 ジャマイカでは、15年ぶりの大型ハリケーンの襲来で 風速が毎秒60メートルの暴風が吹き荒れ、 多く家屋が破壊され、水に浸かりました。 およそ900カ所の避難所には、数百人が避難し アメリカからの旅行客も含まれるという事です。ハリケーン「ベリル」は、勢力を落としながら、 週末にはメキシコ北部からテキサス州方面に向かう予報です。 「カテゴリー5」のハリケーン発生時期としては観測史上最も早く、 気候変動による海水温度の上昇が背景にあると指摘されています。
4日木曜日は、アメリカ独立記念日の祝日で今週初めから空路、陸路での移動が非常に多い週ですがしたが、 今回の巨大ハリケーンや大雨、猛暑などの悪天候で 移動する多くの人々が被害にあいました。
ドライバー声 「もしかしてあれ竜巻?オーマイゴッド」
猛暑による山火事も発生カリフォルニア州サクラメント近郊では自然火災が住宅地まで燃え広がり、およそ3万人の住人が避難しています。 猛暑警報が出ていた、アリゾナ州フェニックス近くの自然公園では、 10歳の男の子がハイキングに行った後、戻らず、数時間後に公園内で倒れている男の子を発見、ヘリコプターで病院に搬送されましたが、熱中症で死亡しました。
この夏の異常な暑さを受けてバイデン大統領は屋外で働く労働者を猛暑から守るため労働基準を改める法案を発表しました。この基準では雇用主は労働者に、有給の休憩時間や、水の補給が義務付けられます。
バイデン大統領
「新たな労働基準では、労働者3600万人の熱中症による死亡が大幅に減少する」
およそ1億人のアメリカ人が猛暑警報下にあり、その中には去年、熱中症による死者数が 過去最高の645人を記録したアリゾナ州フェニックスも含まれています。 救急医療の現場では、「氷を敷いたシートに患者を寝かせ体を冷やす」 という熱中症 患者への新しい救命法も検討されています。