旅客機にまつわる事故が相次いでいます。フロリダでは離陸中、旅客機のタイヤが破裂、カリフォルニアでは離陸直後にまたタイヤが脱落しました。そしてニューヨークの空港では飛行中の旅客機2機が急接近です。
10日(水)フロリダ州タンパ国際空港でアリゾナ州フェニックスに向かうアメリカン航空旅客機が離陸に向け加速中、タイヤが破裂しました。
管制塔
「タイヤが破裂した。旅客機をゲートまで牽引する」
タイヤ付近から火花が見え、救急車両が即座に対応します。乗客乗員180人にけがはありませんでした。アメリカン航空によると、これは機械的な問題で現在調査中だということです。
8日(月)には ロサンゼルス国際空港でデンバーに向けて離陸中のユナイテッド航空の機体からタイヤが脱落しました。
管制官声
「 離陸中にタイヤが落ちたようだ、警戒せよ」
着陸する旅客機の中では客室乗務員が乗客にブレースポジション、不時着時の体制に入るよう掛け声をかけています。タイヤの脱落事故は同じユナイテッド航空で今年3月にも発生し駐車場の車を破壊しました。
同じく8日(月)ニューヨーク州 シラキュース空港上空で2機の旅客機が接近する映像が警察車両のカメラでとらえられました。
管制官
「28番滑走路に離陸許可が出ているのはどの機体だ?」
ワシントンD.C.からきたアメリカン航空の小型旅客機とニューヨークに向かうデルタ航空の旅客機が高低差1000フィート、およそ300メートルまで接近したとみられています。
乗客
「急激に高度があがって 映画のトップガンみたいな『シューッ!』という音がして乗客同士と目を合わせたよ」
横の距離がどのくらいあったのかはまだ明らかになっていませんがFAA 連邦航空局が捜査に乗り出しています。
スティーブ・ガニヤード氏 ABCニュース航空関連専門家
「2機が危険なほど接近しています 互いの機体が見えていなかったことが危険度をさらに高めています」