例年より早い大型ハリケーンの襲来や全米を覆う大規模熱波など、毎週のように、アメリカの悪天候による被害のニュースをお伝えしていますが、この夏の異常気象はなかなか収まりを見せません。
今週初めから、この大規模な熱波の中心が東に移動しており、中部から東部の都市の多くが、日中の最高気温が華氏100度、摂氏で38度近い記録的な暑さとなり、各地で警報が出されました。
エリック・アダムス・ニューヨーク市長
「猛暑は、その他のどんな気象災害よりも死者を出します」
ニューヨークの隣、ニュージャージー州では、駐車場の車に取り残された子供が、暑さにより死亡する事故も発生しました。
この熱波とともに大量の水分を含んだ雨雲も流れ込み、東海岸の各都市では、短時間の暴風雨や、突発的な竜巻などが発生し、大きな被害が出ました。
ニューヨーク州北部の街では、街の中心部を竜巻が襲い教会の屋根が吹き飛び、80トンもの重さの 軍の大型輸送機が動かされるほどの強風が吹きました。
西部テキサス州ヒューストンでは、1週間前の ハリケーン被害による停電で、最大で50万人もの住民が 猛暑の中で冷房もなく過ごしました。
テキサス州グレッグ・アボット知事
「この異常な暑さの中、人々は電気のない状態で極度の困難を強いられている」
カリフォルニア州の中部や南部での山火事は、7月に入ってから断続的に続いていて、ロサンゼルスの北、セントラルバレーでの山火事では、およそ1000人の住民が避難しています。
アリゾナ州の自然公園でも新たに山火事が発生。
火災の原因は、落雷によるものと見られています。
今回の突発的な大雨では、落雷なども多く、フロリダ州では、住宅地で、少年に雷が落ち、大怪我を負いましたが、 奇跡的に命は助かりました。