アメリカン・フットボールの練習中、中学生と高校生の選手が相次いで死亡する痛ましい事故が発生しました。
ウェストバージニア州で23日(金)アメリカンフットボールの練習中、コーエン・クラドックさん13歳がタックルで負傷し脳内出血および脳浮腫で翌日病院で死亡しました。コーエンさんはヘルメットを着用していました。タックルのあと一度立ち上り何歩か歩いたあと倒れたということです。学校関係者はコーエンさんは礼儀正しく聡明な若者だったと語っています。
コーエンさんの父親はこのような事故を防ぐためガーディアン・キャップと呼ばれる外側に柔らかいパッドがついたヘルメットを全ての選手が着けるよう働きかけるとしています。ガーディアン・キャップは脳震盪の確率を50%以上減らすとされています。コーエンさんの父親は私たちが経験している悲劇を2度と起こしてはならないと語っています。
コーエンさんこの事故と同じ日にアラバマ州の高校でも16歳の選手が練習中に死亡しています。ケイデン・トゥリアーさんの家族によるとケイデンさんもタックルの練習中に脳に損傷を受けたということです。学校では偲ぶ会が行われました。
スポーツ中の怪我などの研究を行う機関によるとフットボールの試合中に死亡事故が発生するのはまれだとしています。プロからアマチュアまで200万人近くのフットボール選手がいる中で、去年1年間で死亡したのは16人。全員が大学までのアマチュアリーグの選手です。16人の中には熱中症などでの死亡も含まれているということですが今月に入って脳への損傷で3人の子供がフットボールで死亡しておりガーディアン・キャップの着用義務化を求める保護者が増えています。