バイデン大統領が、ミシガン州で行われている自動車労働組合のストライキを視察、労働者側の要求を支持する立場を表明しました。
26日火曜日、バイデン大統領は、ミシガン州ベルビルの自動車メーカーのGMが所有する配送センターを訪れ、敷地の外の数十人のストライキ参加者らに合流。マイクを手に労働者らの要求を支持する演説を行いました。
バイデン大統領「私は何度も言っています。ウォール街が国を作ったのではありません。中流階級がアメリカを築いた、そして労働組合が中流階級を作りました。労働者は労働の対価を求める権利がありその価値は今の給与よりもっと高いものです」
自動車労働組合は、福利厚生の拡大、労働時間の短縮などと共に、今後4年間の40%の昇給を求めて戦っています。
バイデン大統領は、この具体的な要求に対しても支持することを明言しました。
UAWのショーン・フェイン会長もこのストライキ運動に参加、バイデン大統領の後押しを感謝しました。
ショーン・フェインUAW会長「大統領。この場所に来ていただきありがとうございます。この歴史的な瞬間に私たちと共に立ち上がってくれて感謝いたします」
ストライキ参加者「大統領が来てくれたことは、大きな意味があります。労組ストライキに多くの注目が集まり、企業の経営者側にも強い影響を及ぼすと考えます」
一方で、ハリウッドの脚本家らでつくるWGA、全米脚本家組合は、24日(日)に、映画製作会社や動画配信会社と労働協約で暫定合意したと発表。5月から続けてきたストライキを27日(水)に正式に終結しました。
これにより、組合に所属する脚本家や制作スタッフなどが職場に戻ってきています。
コロナ後の景気回復やそれに伴う新たな雇用問題などを受け、労働者と企業側に大きな隔たりが出来ており、労働組合の存在が今まで以上に大きくクローズアップされています。