生涯一度は見てみたい自然現象として高い人気を誇る「オーロラ」。
この「オーロラ」が、先週末から、
世界中の、普段見られない場所で確認されています。
太陽の表面で起こる爆発現象 「太陽フレア」によるものとされています。
アメリカ各地で、オーロラが確認されています。
シアトルの郊外では、この地域では珍しいオーロラ観測に
沢山の人が集まりました。
オーロラは、普段、北極圏に近い数少ないスポットでしか観測できません。
しかし、太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」の影響で、
太陽からの電磁波が強まり、オーロラ現象が発生する範囲が広がりました。
北米では、今まで記録のないフロリダやテキサスなどでも確認されています。
天体物理学者ハキーム・オルセイ博士
「太陽フレアは、オーロラ現象に影響を与えています。 オーロラは普段より明るくなり、地球上の緯度の低いところまで南下します」
しかし、この太陽フレアはその強力な電磁波が、
地球上の電気の流れを狂わすことも危惧されています。
ハキーム・オルセイ博士
「これは地球の磁場が関係しています。 磁場が変化すると、電波のフィールドが生成され、この影響で通信機器や電子機器、送電線の内部にある電気を帯びた粒子(荷電粒子)を活発化させる可能性があります」
NOAA・海洋大気庁は、「太陽フレア」による
送電網、GPS、衛星ナビゲーションへの影響を考慮して、
それぞれの業者に必要な予防措置を講じるよう警告しています。
「太陽フレア」は週末まで続く見込みです。