舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
いや〜、日本でのおネエブームはいつまでも続くよどこまでも〜♫
一口におネエって言ったって、女性と見間違えるような美麗な方々から、
ノンケさん以上に男臭さにこだわりワザトラになっちゃってる方々に至るまで、
まじ、四万十川の幅並みに幅広ーい、笑
んで、今回ご紹介する
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は、
性転換手術をして女性として生き抜いて行く、
主人公の毒気のある超過激で奇怪な物語。
まずは手前味噌から・・・。
実は、「ヘドウッグ」の初演版を見ているのさ!
この将来大物に成長する
有望株ミュージカルの出産に立ち会った気分だよー。
その時の鮮烈なロックサウンドを
今もハッキリ覚えておりまする。
なので、今回のブロードウェイでの再演、
立派に成長した我が子を見守る母心でもって
温かく観劇を楽しむ事が出来ました、とさ。
初演は1997年オフ・ブロードウェイ。
夢は必ず叶うってな前向き&ハッピーエンドな「キンキー・ブーツ」と
真逆の「ヘッドウッグ」のキーワードは「カルト」。
破天荒な主人公の過激な生き様を
刺戟的なサウンドに載せて綴るエッジの効いた
最先端のミュージカルといえるのよー。
まさに、
御覧になるお客様の感性や倫理観なんかに
チャレンジしてくるような作品なので、
見る方もそれなりの覚悟が必要かもよー。
でもね、冒険心のある広い心をもって観劇すれば
きっと何かを感じ取れるかも?
脚本は・・・
ななんと オフ初演時と映画版でも主人公ヘドウッグを演じた
ジョン・キャメロン・ミッチェル様御本人。
なにしろ、独りで脚本、演出、主演と全部担当しちゃったのだから、
このフォランチャイズの大成功はミッチェルさんに
膨大な資産をもたらしたに違いないぞー。裏山・・
ストーリーは・・・
東ドイツに男として産まれたハンセンは同性愛者。
それも自分の男性としての肉体に強い違和感を抱いている。
(確か、はるな愛ちゃんはそうだよねぇー!?)
そんな彼を理解ある彼の母は、
ハンセンが 恋したアメリカ人兵士の妻として
アメリカに渡れるように性転換手術勧める。
なんともまー、かっ飛んだお母様だこと、笑
が、しかーし、
股間に「怒りの1インチ(アングリー・インチ)」、
つまり切り株みたいに、
男性自身の根元が残ってしまうと言う、
なんともトホホな結果に。
絶望に暮れたヘドウッグであったが米兵と渡米。
しかしアメリカで夫に逃げられ、
凹んだ生活から抜け出すために奮起してバンドを結成。
この辺、常人を超えたド根性だよ、まったく。
全米各地をめぐるツアーへと。そして新しい出会いがあるのだが・・・
見どころは、
◎マドンナのスタイリストと衣装を担当したアリアンヌ・フィリップスの衣装
ジーンズ生地にスパンコールなどのキラキラ系をちりばめたミニスカートから
ライオンキングっぽいティナ・ターナーるっく!
まさに、NY最先端のパトリシア・フィールド系のプフタファッションを楽しめますぅ!
◎ロックンロール、パンク、R&B、グラムロックの激しいサウンドながら
メロディラインの美しさは天下一品。
その辺のブロードウェイ作曲家が舌を巻く素晴らしさなのさー!
また、ムラサキ色の照明が超キイていて、
ロックコンサートのライブ感が全面に出ててイイのよー。
最大の見どころは・・・
タイトルロールのニール・パトリック・ハリス様
ココ数年連続してトニー賞のMCを務める彼だけど、
意外にもブロードウェイで主演を務めるのはお初。
プライベートでは、堂々のカミングアウト。
同性婚し、代理母によって子供も授かり
幸せに暮らすパパなのであーる。
いやー、ハリス様を見て思った
オネエの仕草って
人種や、
宗教や、
国に関係なく
万国共通なのねって・・・笑
さて、肝心の彼のエンターテイナーぶり
愛されキャラだよね,彼は・・・
だって、
観客に向かってツバ吐いてもOK!
観客に突然、ディープキスしてもOK!
観客に突然、口に含んだ水ぶっかけてもOK!
観客にどんなお下劣な言葉を吐いてもOK!
観客は怒るどころか、皆さんのテンションは益々ヒートアップ!
超お喜びー、なんでも許されちゃうんです。
ツバ
キス
放水プレイ、
言葉攻め
が欲しいというどMの変態さーん。
最前列のBB110番あたりにお座り!
貴女の望みがひとつくらい叶う筈よ!!
ジョークは大受け、
動きはすごーいナシュラル。
いや、彼は産まれもってのエンターテイナーだぜー!
ただ、あえて苦言を呈すれば、
初演のミッチェルと比べると
際もの的な猥雑なところが希薄なのさ。
そこさえ,クリアしていれば
文句なくトニー賞主演男優賞受賞は確実なのにーなぁー・・
(それでも受賞の可能性は高し・・)
チケットの売れ行きは
ハリスちゃんの知名度は抜群の客寄せパンダちゃん
連日連夜立ち見席が出る大入り
毎日劇場前にはキャンセルチケットを求める長ーいラインが・・・
うんで、4月29日に発表された第68回トニー賞ノミネート発表では
再演ミュージカル賞を含む8部門にノミネート。
おめでとう!ぱちぱちぱち。
益々、チケット入手は困難を極めそうだわよ。
もしも、コレを日本人がヤルとしたら・・
実は、日本ではすでに
三上博史サマ
山本耕史サマ
森山未來サマ
がおやりになっているのです・・
で、もし、カプちゃんがキャスティングするとしたら
この人しかいません!!とキッパリ
成宮寛貴さま
やんちゃっぽく、内に秘めた◎◎魂
そして、中性的な色っぽさも醸し出しているところがいいんじゃない!
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★★★
Belasco Theatre
111 West 44th Street
New York, NY 10036
トニー賞ノミネートを目前に控えた新作の開幕ラッシュ。
そんな中、今の私は観劇漬けの日々。
一日2本をはしご観劇って日も・・。
いよいよもって、研ぎすまされる観劇魂メラメラ~♪
そんなブロードウェイ一直線、
ミュージカル・バカ一代の私とて、
JFK(ジョン・F・ケネディ)
MLK(キング牧師)、
ついでにAKB48くらいは知ってるけど、
さすがにLBJ(リンドン・ジョンソン大統領)と言われても、
「ん?」となっちゃうわけよ。
そこで今回のLBJさん(ジョンソン大統領)の政界芝居劇
「All The Way」
なのであーる。
政治劇って言われてもねー、
期待に胸膨らませて、って言うよりは、
眠気で鼻ちょうちん膨らましちゃうんじゃないかって、
ちょっち心配しちゃった、汗
ところがドッコイ、
これが久々のホ・リ・ダ・シ・モ・ノ。
掘り出し物だったのよ!
皆さんはLBJこと、リンドン・ジョンソン大統領をご存知ですかぁー?
ケネディ政権時の副大統領で、
ケネディが暗殺された時、
自動的に大統領に昇格した人。
本作は、ケネディ大統領が果せなかった貧困撲滅と公民権法案を通すべく、
権謀術数が渦巻き、生臭い議会の真っただ中で、
次期大統領の再選を果すまでの
ジョンソンの孤軍奮闘振り描いたドキュメンタリードラマなのさ。
見どころは・・・
何と言っても、主演のブライアン・クランストン様、58歳。
米の大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」主演の人気スターだったんだね。
ブロードウェイ・デビューとはいえ、巧い筈だわ!
それにしても、LBJって、前任の若きカリスマJFKさんとは
対照的に風采のあがらない がらっぱちオヤジ。
そんな彼が口からツバ飛ばして、
悪名高き初代FBI長官フーバー氏や
黒人公民権運動の指導者キング牧師をはじめとする、
政界の強者を向こうに、
がむしゃらに法案を通して行く様は痛快そのものなのさー。
これってひょっとすると、
最近銀座で寿司を食べて
今日、韓国に飛んだ
。
知的で洗練されてはいても、
。
どーも今ひとつ決断力に欠けると噂される、
現職の大統領様とは正反対のようなぁー?
なんてねー。
今まで、JFKさんの威光に隠れて、印象が薄かったLBJ大統領。
けど観劇後は、彼の人となり、とても身近に思える様になっちゃった。
ピュリッツァー受賞者(そう、凄ーい賞)ロバート・シェンカン氏の
脚本はとてもタイト。
息もつかせない演出もテンポ良く観客のテンションを上げるのさー。
いやね、もし、日本で例えば
小泉元首相の郵政民営化小泉劇場あたりを
芝居にしたらどこれくらいの人が興味をしめすのか?
どれほどチケット売れるんだろう?
売れないだろうなぁー???
それを考えると、一政治家の人物像を活写し、
公民権運動というアメリカ史の中でも熱き時代の政治の裏舞台を
爽快なエンタメに仕立て上げてしまうのだから、
やっぱ、アメリカって懐が深いというか、
政治劇を芝居で楽しむ大人たちの姿にやけに眩しく見えたのだけど・・
最後に本作の評論家の評価は上々。
なのに、ちまたではデンちゃん(デンゼル・ワシントン)の芝居
「日なたの干しぶどう」ばかりが注目されている。
けど、今回の芝居の内容では
ブライアン・クランストンが上だね!
事実、トニー賞最優秀男優賞の呼び声も高いのさ。
ミュージカルもいいけど、芝居の感動って奥深いなと改めて思ったのだよ。
たまには、歌も踊りも、
奇抜な舞台装置やキラビやかな衣装も無し。
お色気さえも抜き。
だけど
歴史のお勉強になって、元気が出て
かつ又とっても見応えのある硬派なお芝居をお楽しみになってみては?
6月29日までの限定公演
さて、恒例となった、もしも、コレを日本人がヤルとしたら・・
超売れっ子の
香川照之様
「半沢」で見せた、伝説の土下座。
あの熱さは、まさにLBJの不屈の人格描写にピッタリじゃないかしら!?
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★★★
Neil Simon Theatre
250 West 52nd Street
New York, NY 10019
ゼロからものを作り出す・・・
それがブロードウェイ・ミュージカルという
世界トップレベルの話となると
私が作る愛情ごはんとはわけが違うー、笑
着想から開幕まで七転八起
10年以上の歳月が過ぎていた、
と言う話も聞く訳で、
無形の作品を完成に導くまでの
情熱を粘り強く持ち続けるクリエター達に
ホント三つ指ついて、
ご苦労様と労いたいよねー。
そんな努力が報われ、
成功したオリジナル・ミュージカルといえば
「RENT」
「アヴェニューQ」
「春のめざめ」
「NEXT TO NORMAL」など
エポック・メーキングなタイトルがずらり。
。
オリジナルが成功したら、ガッポガッポなんだけど・・
まー金を出すプロデューサーにしてみたら、
採算度外視なんてあり得ないわけで
コケたら、投資金は水の泡
そんなリスクを取るよりは
ローリスク、ハイリターンが見込める
ヒット映画の舞台化や、既存の曲にストーリーをくっつけた
ジュークボックス系の走りたがるのもわかる!
で、今シーズンも、オイシイ商売で一儲けを企む作品が
ひしめき合っているわけだが
そんな中、あえてイバラの道を突き進んだ
オリジナル・ミュージカルが・・・・
「If/Then」
脚本、楽曲、全てがオリジナルの野心作。
弥が上にも期待は膨らむ! いいね、いいね ↑↑↑↑↑
ストーリーは
39歳で離婚した女性エリザベスが、
片田舎のアリゾナから大都会NYへ
新しい人生と愛を求めてやっている。
或る程度の年齢になると、
今ある自分と別の自分、
もしもあの時ああしていたら、
別の選択をしていたら、
なんて妄想を膨らませる事はよくあるよね。
本作の主人公はエリザベスも同じ
劇中でベスとして、
そして、もうひとりのリズとしての
二つの人生を同時進行させるのさ。
ベスの場合・・NYのシティ・プランナーとして働き、
愛には恵まれないが、悠々自適の生活しているキャリアウーマン
。
リズの場合・・ハンサムな軍医と結婚
お金には恵まれないが、愛に溢れた生活をする
一つの人生の2つの可能性を描くと言う点で、
まるでドリフターズのバラエティ番組「ドリフの大爆笑」の
もしものコーナーかぁー? (ちょっと古過ぎ,汗)
まー、いずれにしても、どっかで見た様な聞いた様なお話
主演は・・・・
今、飛ぶ取り落とす勢いで、今やセレブの域に達した
。
、
イディナ・メンゼル
ミュージカル「RENT」 でブレイク。
続いて主演したミュージカル「ウィキッド」ではトニー賞主演女優賞を受賞
ブロードウェイの女優として不動の地位を築いた彼女。
アカデミー賞受賞式で、映画『アナと雪の女王』(原題;『Frozen』)の主題歌を
歌っていた彼女をテレビで見た方も多かろう。
見どころは・・・
◎ブロードウェイに久々の登場したイディナ・メンゼル本人
◎「RENT」以来、イディナ・メンゼルとアンソニー・ラップの共演
アンソニーの劣化が、自分を見ているようで泣けてきたぁ・・・
クリエイターはスゴ腕揃い
なんと、ピューリッツァー賞受賞作「Next to Normal」のクリエイターが再結成
ピューリッツァー賞とは?
オスカー、アカデミー賞と比べると知名度は低いが、
とにかく権威のある賞なのよ!!
で、私は今回、クリエイターさんの血と汗の結晶の新作を
大変ありがたい気持ちで鑑賞させて頂きました。
ああ、それなのに、それなのに~
△舞台装置はえりゃー綺麗だけれど、
カリフォルニア州っぽくて、
もっとリアルなザラザラした
NYの空気感みたいなものを再現すれば、モアベターだったのに。
△大人しい似た曲調の多すぎて印象に残りづらい。
もっとメンゼルの歌い上げる
ドラマティックな曲を盛り込めばモアベターだったに。
△前作の「NEXT TO NOMARL」と比べると人物像の掘り下げ方が希薄。
主人公のデリケートな内面も伝わらず。またドラマティックな展開がないまま,
不完全燃焼で終わっちゃうのさ・・・
と私の評価はかなり辛口なのだが・・
その一方で、チケットは開幕前から週1億円を売り上げる凄さー!
おそらく、イディナ・メンゼルが歌った
ディズニーの長編アニメ映画『アナと雪の女王』主題歌の大ヒットや、
アカデミー賞で歌ったことなども相乗効果となり
チケット売上げに繋がったのだろうね。
旬のスターの観客動員力恐るべし。
だけど・・・・
短命に終わるだろうね・・・
もしも、エリザベス役を日本人がヤルとしたら・・
歌えて演技が出来て、40代くらいの舞台女優??
玉の輿に乗られた、時の人・・・
元、宝塚歌劇団のトップスター
和央 ようか様
驚きの婚約発表など、ドラマティックな人生を
歩んでいる彼女が演じることで、本作も大いに蘇生するに違いない。
シアタークリエ様、プログラム作成の際は、カプチーノまで・・・
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★
Richard Rodgers Theatre
226 West 46th Street
New York, NY 10036
私は渡米した95年、
当時のマンハッタンの街中に張り巡らされていたのが・・
「レ・ミゼラブル」の少女コゼットのポスター。
1987年 ブロードウェイ初演
2003年 閉幕
2006年 レミゼ」20周年を記念して、ブロードウェイで限定再演開始
そして、2012年 ハリウッド映画版が登場。
その見どころは・・・
◎豪華俳優陣
ヒュー・ジャックマン
アン・ハサウェイ
ラッセル・クローなどなど、
贅沢にも程がある!
◎ミュージカル映画としては初、全編口パクなしのライブ録音。
映像作りの過程でいくらでも加工できるという映画の利点を
自ら封印と言うその心意気は大したもの。
◎特殊効果ガンガン 最初っから最後までテンション高っ!
◎汚れた顔のメイクも完璧よー!
もちのろん、映画版は大ヒット!
飲む打つ買うにしか興味がなかった
オジちゃんまで劇場に詰めかけたというし!?
日本では「オペラ座の怪人」を抜き、
ミュージカル映画歴代史上1位に!
で、本題へ。
今シーズン、6年ぶりに古巣のインペリアル劇場に戻ってきた再演版。
なんかすんごいねー。
チケット売れてるねー。
なんと、日本からもそれを観るためだけに
大勢ファンが押し寄せているらしいしねー!?
ヴィクトル・ユゴーは知らんでも、『レミゼ』は皆知ってるぜ!ってくらい、
ミュージカルのもう王道中の王道と言っていいのかもね?
旧レミゼと新レミゼの違いは・・・???
◎演出
レミゼのウリであった、大回転して観客を
アッと言わせしめた「バリケード」は固定化。
もう、回転しないー(なんか寂しい)
。
今流行のプロジェクターを使い、映像もふんだんに取り入れている
銃撃シーンはサラウンド化で超リアル。
客席にも弾丸飛んできそうなのだー!
◎オーケストラは27人編成から20人へ縮小。
たかが7人とは言っても、35%削減だと流石に音の厚みに違いが・・・。
◎一般的に知られたスターの起用はナシ。
キャストの半分はブロードウェイ・デビューの新人君たち
人件費節減?
それとも作品自体がスターだからキャストに有名人はいらない?
そんな中で、ちょっとビクリしたのはキャストの歌唱力。
全員、見事に歌いあげるのだぜよー。
ジャン・バルジャン役ラミン・カリムルーの完璧なまでの歌唱力
特にファルセットの美しさは世界遺産指定級やね!!
私も彼のようにファルセットで歌えるようになりたーい!
ラミンだけでなく、皆さん、本当に本当に歌がお上手で・・!
声量、音感など技術面で強者ぞろいなのさ。
でもね、なんか私の中で違ったのさ。
,
NYタイムズ紙のレビューと被るのだが、
ミュージカルというよりのど自慢大会を見ているような・・。
ちなみに、観客の反応は・・
凄い熱気は感じるのだけど、
観客それぞれが、お気に入りのあの曲を
キャストがいかに巧く唄ってくれるかを
手に汗を握って見入っている感じ・・・。
もちのろん、ブロードウェイの強者達のこめかみ青筋絶叫型が繰り広げる、
重厚長大な大河ドラマはそれなりに楽しめるのだよ。
が、しかーし
ハートにぐっとくる歌唱となると話は全く別もの
歌のうまい人はゴロゴロいるわけで、
歌をどう、人の心に届けるのか?
その部分で考えると、
アン・ハサウェイの頼りなげなお歌でも、知らない間に涙がポロリ。
ラッセル・クローに至っては、
彼の低音が私の前立腺を刺激しまくり、 失禁寸前、汗
再演版のキャストに欠けているもの、もう解るよね?!
と最後にダメ出ししましたが、
ポップスとオペラが絶妙に融合した
クロード・ミシェル・シェーンベルクの音楽を
生オーケストラに聴けるシアワセは筆舌に尽くし難いね!
。
あーもう、ニューヨークに住んでてよかたぁー・・
。
まだ御覧になってない方、「レミゼ」の感動をアナタに!
で、恒例化しつつある、もしもコレを日本人がヤルとしたら・・
今回は特別編。
ブロードウェイ版「レミゼ」で通じる実力を持った日本人俳優は誰だ!?
島田歌穂様
歌唱技術のみならず、
立派に歌にココロを込める
奥義を会得されている
数少ない表現者よ、彼女は!
島田歌穂さんが
ブロードウェイで歌う
「ON MY OWN」を聞いてみたい!
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★★
Imperial Theatre
249 West 45th Street
New York, NY 10036
.
みなさんのおかげを持ちまして、
本ブログは今月で1周年!