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トシ・カプチーノ

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ToshiHeadShot_2014.jpegのサムネイル画像舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。



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箸休め的なミュージカル「ファビュラス!」「FABULOUS! - The Queen of New Musical Comedies」

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最近のブロードウェイのチケットの高騰ぶり。  

 

 

 

ちょっと目に余るよねぇー!  

 

 

 

通常、オーケストラ席(一階席)で150ドル前後。 

人気が出ると・・・・

 

 

 

プレミアチケット(premium ticket)化されて、

値段が2倍以上というぼったくり価格に。  

 

 

 

まさに、

 

 

貴様

何様

殿様商売なのよね〜。 

 

 

 

これをブロードウェイの

プレミアム・ダフ屋七変化

と言わずとして、何と言おうかっ!  

 

 

おまけに、

 

 

ジリジリと下がって来てる、

我らが日本円のダブル・パーンチ!!  

 

 

なので、日本からまとめて観劇するために

はるばる渡紐される方々の懊悩煩悶(おうのうはんもん)、お察し致しまする。    

 

 

 

しかも、

 

 

 

この観劇インフレは、

もはやオンだけにとどまらーず、

オフのチケットにまで

波及しちゃってるつーんだから始末が悪い。 

 

 

 

10年位前まで、 

ジャクソン様一枚(20ドル札のこと)もありゃー、

余裕で観劇出来たのに・・ 

 

 

 

ここ数年でそのチケット代も見る間に高騰。  

 

 

 

私のお薦めミュージカル「HERE LIES LOVE」は

オフのくせしやがって週末のチケットなんて139ドルだぜェ〜。

 

(値段はともかくも、素敵なHLLについて当ブログを参照なさってェ〜)  

https://www.fujisankei.com/toshicappuccino/2013/06/here-lies-love.html

 

 

 

ここまで来ると、もう、オンとオフの境目なんてなーい!  

 

 

 

まーそんなブロードウェイの高踏的高騰の中、

お手軽な良心的価格(45ドル)で御覧頂ける 

オフのミュージカルがあるっつーんで、

 

 

お忍びで冷やかしに参りましたの・・・オーホッホッ・・・

(ソンナワタシ貴様!!姫様♡)  

 

 

 

タイトルは・・・

「FABULOUS! - The Queen of New Musical Comedies」

 

 

money300.JPG

 

 

はいはい、クイーンの文字が踊っとります、笑

 

 

お察しのよいアータならすでにお判りでしょ? 

 

 

ゲイ・テイスト満載のミュージカルざーます。 

 

 

 

 

マタカヨッ!なんて言わんといて〜♡

 

    

2ship300.jpg

 

 

ストーリーは・・・・  

 

 

舞台は豪華客船。 

女性キャバレースターとして船に乗り込んだ、 

ドラッグ・クイーンのローラとジェーンが 

殺人事件で巻き込まれながらも、 

愛と仕事の成功を勝ち取るために七転八倒する

ゲイとビアンの巻き起こすドタバタ騒動記なのさー。

 

 

2hats300.jpgのサムネイル画像

 

 

芸術は模倣から始まると申しますが、  

 

本作は、

 

映画「お熱いのがお好き」や 

ミュージカル「エニシング・ゴーズ」に

ドラッグ・クイーンの役を無理矢理 突っ込で、

 

 

 

切り貼り

寄木

接ぎ木して

 

 

完成ー、みたいな感じかしら・・・   

 

 

 

音楽の方も・・・

 

伝説のコール・ポーター様や 

ジョージ・ガーシュイン様を 

参考にして創作したのだろう、

と察せられ、まあ耳障りは悪くはございませんが、

 

 

 

これをブロードウェイの黄金時代への

オマージュとかなんとか、

適当こいて逃げ切る気なのね〜

 

 

 

なんて、意地悪なゲスの勘繰りを

レースのハンケチで

しっかりと押さえたワタクスィ♡   

 

 

 

強いて申せば、

船員のコーラス・ボーイズ4人を

登場させることで、 

おかまレビュー的な要素もたっぷり。 

 

 

4floorclose.jpg

 

 

ちと、客に迎合し過ぎなのだけど、 

攻撃的なおかましゃべりと所作は、

見る人によっちゃ、見どころなのかも?

 

 

 

出演者のほとんどは、

オフ・ブロードウェイ・ショーのド新人さんたち。 

 

地方の演劇大学卒業後、NYに来てまだ数ヶ月ってな 

新米ニューヨーカー達によって構成されているのさ・・   

 

だからか、役者は凄ーく一生懸命。 

 

その奮闘努力振りは、

 

非常に好感が持てるのだけど・・   

 

 

3clipboard300.jpg

 

 

さすがに制作面のショボさは、拭いきれなかった・・・

  

 

 

伴奏はシンセ一台。 

衣装はハロウィーン仮装大賞レベル。 

舞台装置も安普請なのさー。

 

あーなんだか欠点ばかり挙げ連ねてしまった、

 

 

ショージキ者のアタクスィ・・・ 

 

 

 

 

有り体に申し上げれば、

 

 

オンの絢爛豪華、

重厚長大のミュージカルに飽いた後の

アンニュイなアータの箸休め

として観劇されるのがヨロシイかと・・・  

 

 

2black300.JPG

 

 

アッパーイーストのおフレンチのヘビー・ソースや、

築地直送の高級マグロにも飽き気味な時に、

中華街のモットー通りあたりで、

小籠包をつつく、みたいな・・・  

 

 

 

きゃ〜飽食の秋深し〜なのなのね〜ん・・・    

 

 

 

公演は10月27日まで      

 

 

 

トシカプ評:★     

 

 

 

ブロードウェイってミュージカルって、楽しいだけでなく、 

人生訓がいっぱい詰まった 素晴らしいもんなんですね。         

 

 

Times Square Arts Center 

300 W 43rd St, New York, NY 10036



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September 15, 2014 7:44 PMComment(0)



奇想天外、カラオケ・プレイOFFOFF" KARAOKE PLAY"

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スシ

エダマーメ

ラーメン・・・

ゴーゴーカレー(笑)

 

 

 

日本発の食文化は太平洋を越えて、

 

今日もニューヨーカーの胃袋を直撃し続けとります。  

 

 

 

例えば・・・

 

 

 

スシ

 

 

 

やがて現地で変容を遂げ、

 

カリフォルニア・ロールだの

 

ドラゴン・ロールなんてのが、

 

総菜屋さんで当たり前のように売られてたり・・・。 

 

 

 

で、もうイッチョ・・

 

 

そのスシと変わらないほどの人気なのが   

 

 

 

キャラオーキ(カラオケ、笑)

 

 

IMG_1997.JPG

 

10年ほど前までのニューヨークのキャラオーキ屋は 

NY在住者の日本人や駐在員ばっかだったけど、 

今じゃ、キャラオーキ屋で歌っているのは8割方がアメリカ人。   

週末はバーを占拠状態。

 

 

 

行儀よく上手に歌おうとする日本人に対して

 

 

 

アメリカ人は・・・・  

 

音程やリズムなんか二の次。 

 

マイクが壊れるんばかりにがなり立てまくるぅ。 

 

 

 

同じカラオケでも、

場所と人が変わると、

楽しみ方も変わってくるんだねー !

 

 

 

いまや、欧米人だけで

商売が成り立つほどに成長した

カラオケビジネス。  

 

 

 

ただ歌うだけの娯楽だと思っていたカラオケを

今度は、なんとオフオフでお芝居にしちまったーてんだから、

やっぱアメリカ人は人を食ってるちゅーか、

 

 

 

奇想天外だよねー。   

 

 

 

この新種のカラオケ・プレイのタイトルは

 

 

 

 

「Dead Behind These Eyes」   

 

 

 

 

日本語にすると「脳死」とでもいえばいいのか?   

 

キテレツなタイトル・・・。 

 

 dead-behind-nologo.png

 

 

会場となるのは、通常の劇場でなく、

イーストビレッジのカビ臭い地下にある

カラオケ・バーの一室。  

 

 

 

カラオケ・プレイといえども、 

お客さんに、唄を歌うことを強要しない・・ 

歌好きのあたしゃ、ここで一曲自慢のノドを披露して、

なんて期待してたので、

 

 

 

ショボーン。  

 

 

 

本作は男性二人に女性一人の役者が 

ブリトニー·スピアーズ、プリンスなどを

カラオケで歌い、踊りながら進行するという、

 

実験的な芝居なのさ。

 

 02DEAD-master675.jpeg

 

 

本作の脚本は・・

劇作家ジョン・オズボーンの代表作

『怒りを込めて振り返れ』を材にしてるという。

 

 

 

いきなり、1956年のオズボーンの芝居なんて出されてもねー???

 

 

 

と調べてみると・・・   

 

 

 

『怒りを込めて振り返れ』は

密室の中の3人の反体制的な若者と階級闘争を描く、

リアリズムの作品で、ロンドンで1956年に初演当時は、

それまでの蝶よ花よの舞台に対する

過激なアンチテーゼとしてヒットしたのだとか・・・。

 

 

 

断片的な歌や踊り、そして流される映像の合間に、

このオズボーンさんによる台詞がちりばめられて・・・

 

 

 

という、シュールな展開。   

 

 

 

風変わりのは、これと言って必然性のない台詞を

役者同士でしゃべるのでなく、  

観客に向けてしゃべると言う突飛な演出。  

 

 

 

時にそれは質問であったり、

単なる独白であったりするんだけど、

それを振られた観客は、

一体どう返したもんか、

 

 

 

または無視すべきなのかも解らず、とぎまぎ・・・ 

 

 

 

なんか居心地悪ーい雰囲気なの。

 

 

 

 

このカラオケ・プレイなるものの

イギリス人演出家、キャサリーン・ハミルトンは 

若かりしのファラ・フォーセットばりのお美しいお方・・・   

 

IMG_2001.JPG 

 

観劇後、聞いてみた。

 

 

 

彼女曰く、カラオケルームでは、

誰もが自分の事ばかりにかまけて、

他人が歌っているときは全く無関心だったりする。 

 

 

そんなカラオケルームでの典型的な様相は、

自分以外の社会や政治に無関心な人達と同じ。 

 

 

だからカラオケを使い、現代人の空恐ろしい程の、

他者への無関心という、現状を描きたかったと・・・ 

 

 

 

 

たかがカラオケ、

されどカラオケ・・・  

 

カラオケから現代病理学的分析を試みるとは・・・

 

なんかすごーい・・・  

 

 

 

既成概念をぶち壊すNYならでは作品じゃーん!   

 

 

 

これは、同じ様に掟破りの着想で、

シェークスピアを無言劇にしちゃって、

秘かなブームになっている「スリープ・ノー・モア」に続く 

スマッシュヒットとなるか???    

 

 

と期待したいんだけどー !

 

 

 

10畳ほどのカラオケルームだもの、 

超至近距離で役者が演技しているので 

熱さはスゴーく伝わって来るのだけど、

無関心な人間の側面を問題提起にするのなら

他の手段もあったろうに・・・ 

 

 

 

20人も入ったら

満室ってくらいの密室感がスゴくて、

閉所恐怖症の方はアウト!    

 

 

 

あたいは、やっぱカラオケは歌うものだと思うのだよ!

 

あ〜ん、じれった〜い、じれったい〜♪    

 

 

 

 

なので、NYでしか成立しえない、

 

 

「私は誰、ここは何処?」的な、

 

 

ブッ飛んだ異様空間を

お望みの方以外には、

おススメできないわっ!

 

 

 

公演は、9月20日まで 

 

 

 

トシカプ評:★★

 

 

ブロードウェイってミュージカルって、楽しいだけでなく、

人生訓がいっぱい詰まった 素晴らしいもんなんですね。   

 

 

 Sing Sing Karaoke - Avenue A 

81 Ave A  New York, NY 10009 

 

 

 

 

 

 

 

 



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September 9, 2014 10:31 AMComment(0)



私のショー「夜はドラマティック♡」

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今日は労働者の日(Labor Day)。

 

 

 

北米じゃ、正式な夏の終わりって事だそうで・・・  

 

 

 

おハンプトンあたりにて豪勢に、

人生変えちゃう夏をお過ごしになられた御方々も、

 

 

 

ワタクスィのごとき、

ヴァカンスなんぞどこ吹く風、

 

こまかぁーマンハッタン島で

グルグル這いずり回って

 

勤労に明け暮れした夏だった輩にとりましても、

2014年の夏は終わり。

 

 

 

ジ・エンドなのよねェ~。  

 

 

 

ここいらあたりで、

 

初老の域に達したのアチシなんざぁ~

 

部屋の隅っこで、オフコースの

 

「夏の終わり」や「秋の気配」なんて、

 

メソメソ歌謡で

 

おセンチ気分に浸りたいってな

 

誘惑もあるわけですが、

 

 

 

終わる夏があれば、

始まる秋もあるのだよ

明智君!(当たりメーダロ!って??)  

 

 

 

秋と言えば・・・

 

 

 

もち食欲の秋。

怒濤のカロリーの波間に身を任せ~♪

ってのもあるしね。

 

 

でも・・・

 

 

このブログの主旨上忘れちゃいけない、

 

 

もひとつのヤツ、

 

 

お文化、ブロードウェイ本格始動の秋でもあるのだよ~♬ イェ~イ  

 

これから続々上演される秋の新作を

ビシバシご紹介して参りますので、乞うご期待!  

 

 

 

さて、ここで

 

 

 

並みいるン十億円の超大作、

衝撃の問題作、

垂涎物の話題作を押しのけて、

 

 

 

今日ご紹介するのは、

 

 

 

なんとーーーーーーー、

 

 

 

 

私、カプチーノのキャバレーショーなのよー

(きゃ~ブタナイで~♡)  

 

 

 

133.jpg

 

 

 

 

そりゃ~まだ、

 

NYタイムズ紙にも

 

ロイターにも

 

FCIの朝の新番組「ニュースキャッチ」にも

取り上げらちゃいないケドケドケド・・・   

 

 

 

 

初演以来、全公演満員御礼 

 

 

 

これまでイロイロ・エロエロやっちゃって、

もーヤル事ないっしょ? って言われそうですが、

 

 

今回もお客様をアッと椅子から転げ落ちさせる

 

 

新ネタ、新曲、そして新出し物を仕込んでおります

 

 

笑って泣いて、

元気注入ご希望の方は、

ぜひご来場くださいませ。  

 

 

 

10回目となる今回の劇場も

NYの老舗ゲイバーDUPLEX。          .

 

 

あの三島由紀夫様も、

50年以上も前にご来紐された際は、

立ち寄ったという 伝説のキャバレーなんですヨ。    

 

 

 

今回のショーのタイトルは・・・

 

 

 

 

「夜はドラマティック」。

 

 

 

 

NYのディープなオトナの夜のお楽しみ満載♨      

 

 

日時:10月10日(金)  

 

時間:午後9時30分開演  (開場午後9時)

 

料金:カバーチャージ15ドル(2ドリンク代が別途必要)       

 

場所:The DUPLEX CABARET THEATRE   

 

住所:61 Christopher St, Manhattan, NY 10014        

 

予約:電話 (212) 255-5438   

 

オンラインhttp://www.theduplex.com/~thedup/webcalendar/view_entry.php?id=8770&date=20141010   

 

 

協賛:IACE TRAVEL USA     

 

 

 

 

今日は、もう一件お知らせが・・・  

 

 

 

 

発刊から数十年。 芸能バイブルとして日本の奥様たちに

 

 

 

絶大な人気を誇る週刊誌、女性自身

 

 

 

トシ・カプチーノが特集されました!

 

 

 

それも、なんと3ページも!!!

 

 

 

IMG_2014.JPG

 

 

 

 

その内容は・・・

 

 

 

発売は

 

 

 

9月2日(火)  

 

 

 

日本在住の方は、近くのコンビニ、書店で・・

 

 

マンハッタン在住の方は、

ミッドタンのKINOKUNIYAで、

 

 

秋色のブライアントパークを借景にお立ち読み、

 

 

なんてのど

 

ブロードウェイ・ミュージカルって、 

楽しいだけでなく役に立つ人生訓がギュっと詰まった、 

素晴らしいものなんですよね!  

 



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September 1, 2014 12:00 AMComment(0)



映画版「ジャージー・ボーイズ」

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ブロードウェイ・ミュージカルと

ハリウッド映画という組み合わせ。 

 

 

 

持ちつ持たれつ、

補いつつ、

ライバルのようでもあり、

でも互いに影響しあう、

 

 

言うなれば夫婦のような関係でありまして・・。  

 

 

と申しますのも、 

ネタ切れのブロードウェイが、

題材を求めてヒット映画を舞台化したり、  

 

 

またその逆も・・・ 

 

 

ドル箱映画が舞台化され、

ミュージカルが大ヒットすると 

また舞台版が再度映画化されたり・・・  

枚挙にいとまがないよね。   

 

 

 

舞台版の映画化で成功をおさめた例として

記憶に新しいのが「レ・ミゼラブル」  

 

 

おフランスの文豪ユーゴーの名作を

ミュージカルにして大成功を収めた後、

それをミュージカル映画化。  

 

 

 

豪華絢爛の俳優陣に目を見張りました! 

 

 

 

おヒュー様に

アン・ハサウェイ様 

そして、ラッセル・クロー様。 

 

 

 

歌は素人レベルだったけどあのエロい低音の響き!   

 

 

 

全編口パクなしのライブ録音ってのも

ファンには新鮮な驚きでした。  

 

 

 

ナマの舞台もそりゃーすんばらしいですが、

映画版では、見目麗しい俳優人の

接写にウットリしつつ楽しむことができた。

 

 

 

舞台のミュージカルに材をとりつつも、

映画版は映画版として、

独自のエンタメとして立派に成立しておりましたの。 

 

 

 

その結果・・・・   

 

 

 

日本では「オペラ座の怪人」の興行収入を抜き

ミュージカル映画歴代史上1位に! 

 

 

これは普段ミュージカル映画などとは縁のない様な

幅広い客層にアピールした結果に違いありません。     

 

 

 

で、それに続けとばかりに映画化されたのが・・・   

 

 

 

2005年、ジュークボックス系で

初めてトニー賞最高の栄誉、ミュージカル作品賞に輝いた  

 

 

 

「ジャージー・ボーイズ」   

 

 

 

本ブログでも取り上げました!

 https://www.fujisankei.com/toshicappuccino/2013/07/post-19.html  

 

 

 

jersey-boys-poster-1.jpg

 

 

 

映画監督には、

ハリウッド映画界の巨匠、クリント・イーストウッド様、御年84歳  

映画監督としてアカデミー賞も受賞   

 

 

 

そんな彼が「ジャージー・ボーイズ」の

メガホンを取るというニュースは偉い話題になったよね・・

 

 

 

jersey-boys-dinner.jpg

 

 

 

が、ちょっと待った! 

クリントさん、どちらかというと

西部劇、

スポーツ、

戦争ものの分野が得意だったのでは??

 

 

 でもでも、

 

 

きっとミュージカル映画も挑戦したかったんだよね?   

 

 

 

で、アメリカ公開が6月20日・・ だったので、

マンハッタンのどの映画館も上演期間終了。 

唯一上演していたのが、マンハッタンから橋を渡った 

クイーンズ区キュー・ガーデン地区の小さな映画館 

ちょっと黄昏れながら鑑賞してきました。   

 

 

 

筋書きは、

 

 

舞台版を忠実に。  

売れないバンドが、 

新メンバーの加入に伴い改名後

発売した「シェリー」が爆発的ヒット。 

が、華やかなスポットライトの陰で 

仲間割れ、嫉妬、家族との不和などが渦巻く、

ってなバック・ステージもの。 

 

 

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唯一の見どころが・・・  

 

 

ザ・フォーシーズンズの懐かしの大ヒット曲の数々。 

団塊の世代のノスタルジーを鷲掴みやね・・   

 

 

 

曲は本当に素晴らしいのだけど・・・   

全体的におとなしめ・・

とうか、ぶっちゃけいうと退屈・・

 

 

 

ちょっとウトウト! 

 

 

 

クリントさんが華やかなエンタメの世界を 

どう表現するかを期待していたのだけど 

創造性に乏しく、

どちらかというと計算されたベタな演出にガッカリ。   

 

 

 

さらに・・失望したのは・・ 

 

 

 

ミュージカル版から大抜擢されて

映画でもフランキー・ヴァリを演じた ジョン・ロイド・ヤング。 

 

 

 

トニー賞主演男優賞受賞者なのに

主役の貫禄もオーラもなく

 

 

 

銀幕の中での輝きがナーイ。

 

 

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無名の音楽グループが

アメリカ音楽界を席巻するまでの 

波乱に満ちた彼らの人生を

ドラマテックに描いた映画が観たかったのに・・・

 

 

 

蓋をあけてみたら・・・・・   

 

 

 

アメリカで貧乏人が成功すると

こんな悲惨な目にあうのよ・・ 

ってな痛々しい映画にしか見えなかったのだよー。   

 

 

 

舞台版ではトニー賞に輝いた本作だが 

映画版はアカデミー賞ノミネートさえも無理??  

 

 

 

大ヒットしたミュージカル版を超えろ!

とか無理な注文はしません。 

 

 

 

せめて、

 

 

 

換骨奪胎(創意を加えて、自分独自の作品とすること)して、

 

映画版独自の世界観でもって、

 

エンタメとして造り上げて欲しかったよ。   

 

 

 

 

 

ハッキリ、

キッパリ言いますゼ。 

 

 

 

 

ザ・ フォーシーズンズの

 

長ーいミュージックビデオを観たい、

 

という人以外には、

 

お勧めしません!  

 

 

 

 

日本公開は9月27日   

 

 

 

 

ブロードウェイ・ミュージカルって、 

 楽しいだけでなく役に立つ人生訓がギュっと詰まった、  

素晴らしいものなんですよね!      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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August 28, 2014 5:32 AMComment(0)



知る人ぞ知る「サイド・ショウ」

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毎シーズン、幾十もの新作が発表され、 

 

ロングランや、オフ、オフオフなども合わせると 

 

ニューヨークには★の数ほど観るもんがあるわけで・・・  

 

 

 

島倉千代子さんも

 

小泉元首相さんも

 

言ってたじゃーないすかー。

 

 

 

 

  「人生いろいろ、ミュージカルもいろいろ」ってね。(?)   

 

 

 

 

そんな中、  

NYフリンジ初参戦のミュージカル劇団、

風雲かぼちゃの馬車の 「ダンシング・モンク・一遍」をチョイスし、 

劇場に足を運んで下さいました皆様、ありがとうございました。  

 

 

 

三波春夫さんは言ってはりましたねぇー。 

 

 

 

 「お客様は神様です」と・・  全くその通り!!!  

 

 

 

その公演も8月15日に全公演を終了! 

ご来場者数は440名を記録! バンザイ!  

カボチャの劇団員は8月18日に 笑顔で帰国の途へつきました。 

  

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はぁー、ホッとしたわぁー、笑 

 

 

 

この度のフリンジの経験を糧に、

 

一回りも二回りも大っきくなって

 

帰っておいでよブロードウェイに! 

 

 

 

 

 

さて、 ここんとこ、ちょっとご無沙汰気味の

ブロードウェイ・ミュージカル情報。 

 

ブロードウェイ・タイムズスクエアは連日大賑わいだけれど、 

今シーズンの新作が開幕し始めるのは9月以降。 

言ってみれば、事実上の夏休みってな感じなのだけど・・

ネットでは演劇好きには堪らないエキサイティングなニュースが次々と。 

 

私が大注目したのは・・・・

 

 

 

 ミュージカル「サイド・ショウ」のリバイバル上演!

 

 

 

sideshow2.jpg

 

 

 

 

 

「サイド・ショウ」といえば1997年に開幕するも、  

 

わずか数ヶ月で閉幕の憂き目に。 

 

本作の存在を知っているのはコアなファンだけだろう。   

 

 

 

 

どんな作品かというと・・・   

 

 

 

ほら、日本では縁日や神社のお祭りにある

見世物小屋 サイド・ショウ(フリーク・ショウ)と言われる興行。  

本作は、そのサイド・ショウで見せ物扱いにされていた 

実在のシャム双生児ヒルトン姉妹を描いた物語なのさー。 

 

 

 

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初演された1997年当時は、

「ドリーム・ガールズ」の作曲家、

 

 

ヘンリー・クリーガー様

 

 

の久々の新作ってことで、 

業界人が熱い視線をおくっていた

オリジナルミュージカルだったのさ。

 

 

 

 

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(画像は左から史子、ヘンリーさん、髪フサフサだったころのアタイ)

 

 

 

NYタイムズ紙をはじめ、劇評論家からは大絶賛の嵐! 

 

が、一般人はソッポを向き、

チケットは売れず興行的には失敗。 

 

数ヶ月で閉幕が発表されたのだけど、 

一部の熱狂的なファンたちが続演を求めて

資金集めをする異例な出来事もあったわけさ。   

 

 

 

 

実は私、本作の初演を観劇しただけでなく、 

プロデューサーを募るワークショップにも参加したことも・・。 

 

 

なので、この怪異なミュージカルの

出産に立ち会った産婆さんの気分・・・。    

 

 

 でもねぇ、当時の私の中では、

  

物語の立ち上がりに感動はしたものの、  

 

ちと題材が難し過ぎやしねぇーかとは思っていたのさ、汗。

 

 

 

sideshow4.jpg

 

 

 

あれから17年が経過・・   

 

 

 

知る人ぞ知る「サイド・ショウ」を掘り起こしてテコ入れ。 

何が違うのか!?

 

◎オリジナルに手を加えたりものに加え、新曲を入れると全10曲がおニュー! 

 

◎リバイバル版の新演出家によって、登場人物のキャラを濃厚に肉付け! 

 

 

そんな新生「サイド・ショウ」を

ワシントン・ポストは大絶賛しているー!

 

 

期待出来るよねーワクワク、ドキドキ!    

 

 

 

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再演で成功した例といえば、

 

 

ミュージカル「シカゴ」。  

 

 

初演されたのは不景気だったアメリカの70年代。 

淫らでシニカルなストーリーの「シカゴ」は 

希望に溢れるポジティブなストーリーの「コーラス・ライン」に大敗。 

 

2年で閉幕したのだよー。  

 

 

 

が、しかーし  

 

 

 

21年後の再演(96年)では、 

ドラマ性より、ダンスとキャラクターのより重視した演出に再創作。 

 

 

 

なななんと、おかーたま、大変、

 

 

 

大ヒットしちゃったのよ。 

 

その人気は留まることなく、今もロングラン中! 

 

 

ロングラン公演記録第二位の「キャッツ」を抜くのは時間の問題なのさー。

 

 

 

 

オモロいよね・・・ 

 

同じ作品なのに開幕した時期や、

 

時代背景 

 

ちょっとし演出の相違で

 

運命が両極端に別れちゃうんだよね・・・ 

 

 

 

 

興業それ自体の出来不出来だけでなく、

 

タイミングっちゅーヤツも 

 

舞台の成功の鍵を握る 

 

重要なファクターだと言う過酷な事実!

 

 

 

 

さー果たして

「サイドショウ」が、

「シカゴ」のように

リベンジを果しすことができるのか???? 

 

 

 

 

固唾を呑んで見守ろーじゃーあーりませんかー!   

 

 

 

開幕は11月17日・・・    

 

 

 

ブロードウェイ・ミュージカルって、 

楽しいだけでなく役に立つ人生訓がギュっと詰まった、 

 素晴らしいものなんですよね!       

 

 

 

St. James Theatre 

246 West 44th Street 

New York, NY 10036

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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August 19, 2014 7:59 AMComment(0)