舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
ハッピバースデー・テゥーミィー♪
数日後に、伝説のキャバレー・バースデー・ショーを控えて、
また一つ大人への階段を昇りながら、
そんな中でもブロードウェイ・ショーのご紹介に勤しむ、このあたくし。
健気よのォ〜
ブログでは、なかなかそこまでは、ってな過激な発言・暴言満載。
おまけに歌って踊って奮闘努力のナマのトシカプを観に、
ぜひお出でくださいねー。
7月8日(火)午後7時開演! 場所はDUPLEX CABARET THEATERよー。
残席わずかだから、ご予約をお忘れなく!
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さて、以前にも書きましたが・・
舞台芸術を評論する際、気をつけていることは・・・
公平に
分かり易く
と常時、心がけているわけでごじゃります。
が・・・・
私とてヒトの子、
敢えてリスク覚悟で
作り手こだわりの
チャレンジ精神を感じさせる、
オリジナリティに溢れた作品を見ちゃうと、
どーしたって
依怙贔屓(えこひいき)
しちゃう傾向は否めないさー。
マーケティングにより最大公約数的に
今の観客にウケる要素をてんこ盛りにして、
見る人のツボをこれでもかとくすぐってこられりゃ、
やっぱ気持ちもいいワケでして。
それなりの安定した心地よさもある。
所詮ショー・ビジネス(お商売)なわけだし。
お客様の求めるものを提供する、
というのはまっとうなアプローチと言わざるを得ない。
でもね、でもなのヨ。
毎年60本近くの舞台を20年近く見続けて来て、
そんな擦れっ枯らしの私ですら、
時たま観客席から転げ落ちそうになったり、
目からウロコがハラハラはがれ落ちて、
思わずひざ頭を平手でペーンと打って、
唸っちゃうような作品に出っくわすこともある訳で・・・
「そー来たか!」とね・・・。
そこで今回は、このトシカプ・バースデー・ショーに負けず劣らぬ野心作、
.
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ミュージカル「HOLLER IF YA HEAR ME」
ラップやヒップホップファンなら、
そのタイトルだけで、ピーンとこちこちになっちゃう人もいるのでは?
でも、ほとんどの方が、
えーーーーラップゥ〜?
ヒップ・ホップゥ〜??
イヤ〜ン、なんかうるさそー。
ってなっちゃうんじゃない?
「HOLLER IF YA HEAR ME」とは、
伝説のヒップホップMCの2パック(2Pac)の楽曲名をタイトルにした
ジュークボックス・ミュージカルなのさー!
2パックといえば、
ラスベガスでの東西ラップ抗争に巻き込まれ
銃弾に倒れたヒップ・ホップ・アーティスト。
没年たった25歳だとさ・・
スゴーいカッコいい黒人さんだったのだけど・・・
本作のどの辺に「攻めてる〜」って感じられるかと言うと、
90年代のラップをミュージカル化したところ・・
普通、ジュークボックス系といえば、昭和の世代の懐メロばかりじゃない!
だって、ブロードウェイのお客様の大半が、
ン百ドルで数時間のお楽しみにやってくる、
時間的金銭的に余裕綽々の、
所謂中高年白人の方々なのよ。
そんな方々にヒップ・ホップぶつけてきた所がスゴいじゃない?
コレって・・・
歌舞伎ファンの方に、
いきなり
「じゃ、きゃりーぱみゅぱみゅ、どーぞー♪」
。
みたいなもんよー、www
また、
「ジャージー・ボーイズ」や
「ビューティフル」のような
伝記ミュージカルでなく
2パックのラップ音楽を使い、
脚本は完全オリジナル。
まー言ってみれば、
ABBAのミュージカル「マンマ・ミーア!」と
同じパターンで作られてるわけや。
物語は・・・
舞台はアメリカの中西部
麻薬密売人だったジョンは殺人を犯し服役。
6年間のお勤めを終えてシャバに出て来る。
堅気として生きようと、昔からの友人との付き合いをすべて断ち切り、
時給8ドルの自動車修理工となるのだが、
幼馴染のヴェルテュから、麻薬密売の仕事に誘れたり、
ヴェルテュの弟を殺したギャングへの復讐に誘われたり,,
貧困、麻薬、殺人などが蔓延る劣悪な生活環境から なかなか抜出せない・・・
見どころ
◎2パックのラップ音楽
ヒップホップ、ラップ系音楽にそれほど興味が無かった私でも
体にビンビン伝わるリズム。
メロディラインも、えらい洗練されとうよ・・・。
ラップなんて不良青年の音楽だーなんて食わず嫌いの方も、
気がついたら思わず全身でリズム刻んじゃったりすること請け合いヨ。
その音楽をアレンジしたのが、
ダリル・ウォーターズ(「アフター・ミッドナイト」、「ノイズ&ファンク」
黒人音楽をアレンジさせたら天下一品
◎21世紀版「ウエストサイド物語」とも言える脚本とストリート・ダンス。
派手な動きのないシンプルな振付ながら、男っぽく、超スタイリッシュ
振付は「ウィキッド」のウェイン・シレント様
◎粒ぞろいのキャスト
特に釘つけになったのは、ジョシュア・ブーン(右手の坊主くん)。
スターオーラは半端なく、ルックス、演技力も申し分ないね。
難を言えば、 脚本がちとベタ。
貧困で麻薬に走り希望のない黒人しか出てこないって、
いくらなんでも常套的過ぎやしませんかァ〜?
また、英語が苦手な人にこのラップが理解出来るか?
私の回りのネイティブ米国人もラップ英語の聴き取りは難しいと言っていた。
なので、観劇前には2パックさんの代表曲の訳詞にざっと目を通しておくと、楽しさ倍増ヨ!
作り手の魂を感じるとてもクリエイティブな作品だとは思うのよ。
でもね、お商売という観点からちょっと心配いちゃうのよねー
ラップのファン=若年層な訳で、どこまで不特定多数の 客層に浸透させるのか?
どちらかというとオフ向きかも知れないと思うの。
たとえば、ロック・オペラ「RENT」のように、先ずはオフで話題を集めて、
おきびを焚く様に、じーっくりとその良さを浸透させて、
話題を作ってから社会現象として、満を持して注目されオンに進出していれば、
また違った展開になっていたのに・・
21世紀といえども、黒人系のミュージカルの集客は厳しいのが現実。
本作がどこまで踏ん張れるか???
NYはブロンクスで誕生したラップ音楽を、
他でもない当地NYで、ミュージカルという形で、
そのタイトで都会的な洗練の粋を堪能出来るたんて、ある意味とーっても贅沢!
興味のある方は劇場にお急ぎになるのがよろしくってよ!
もし、これを日本人がやるとしたら・・・・
DA PUMPの一茶様
地方のイオンモールで営業で回っている場合じゃないぜ。
ミュージカルに進出してEXILEを見返してやれーっ!
ブロードウェイ・ミュージカルって楽しいだけでなく、
役に立つ人生訓がギュっと詰まった、素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★★
Palace Theatre
1564 Broadway
New York, NY 10036
親愛なる皆さま、
夏一番の、お祭りと言えば♪
元気いっぱい、トシカプのキャバレー・ショーだよ♪♪
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ワッショイ、ワッショイ♪♪♪
5月30日のショーはソールドアウト!
涙と大爆笑に継ぐ爆笑で大盛況に終わりました!!
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その面白さの秘密は・・・
ワハハ本舗の創始者兼演出家喰始氏(たべはじめ)の演出と私のコラボ。
泣いて笑って癒されて、アッという間の90分。
9回目となる今回の劇場もNYのゲイバーDUPLEX。
マンハッタンのキャバレー・スペースとしては最古参。
あのウディ・アレン様
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ジョアン・リヴァース様
も出演
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あの三島由紀夫様も、ご来紐された際は、いつも立ち寄られた
伝説のキャバレーなんですヨ。
今回のショーのタイトルは「シャンソンはミュージカル、人生は舞台」。
みなさまの♡をズビズバ直撃!!
カプチーノ、完全いっちゃいます!
カプチーノ、メーター振り切っちゃいます!
カプチーノ、弾けます!
カプチーノ、自力でぶっ飛んじゃいます!
ちょこっとプレヴュー
美輪明宏さんの名曲「ヨイトマケの唄」を初披露。
他には越路吹雪さんのシャンソンもたっぷりお聴かせ致します。
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前回の5月30日、当日でご入場出来ない方もいらっしゃったようです。
皆様、念のためご予約をされることをお薦めします!!
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善は急げ!
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日時:7月8日(火) 時間:午後7時00分開演 (開場午後6時30分)
料金:カバーチャージ15ドル(2ドリンク代が別途必要)
場所:The DUPLEX CABARET THEATRE
住所:61 Christopher St, Manhattan, NY 10014
予約:電話 (212) 255-5438
オンライン:http://www.theduplex.com/~thedup/webcalendar/view_entry.php?id=8620&date=20140708
協賛:IACE TRAVEL USA様
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シャンソンのイメージを覆す新しいタイプのショーをお見逃しなく!
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カプチーノって、 舞台芸術評論家だけじゃなく、
。
どえりゃあ、エンターテイナーでもあったんですね!
。
。
前回のブログでご紹介したトニー賞演劇部門、
主演女優賞の栄冠を勝ち取った、
オードラ・マクドナルド様
これで、
なななんと、6回目のトニー賞受賞。
それも歴代最多。
んでもって、
まだ43歳の若さだってんだから、
「オードラって・・・恐ろしい子」だよー。
オードラの何がスゴいかって・・・
彼女の場合、芝居、ミュージカルを問わず、
オール・ラウンド・プレイヤー。
ちゃんとお芝居が出来て、
しかも抜群の歌唱力を兼ね備えた、
なんて俳優はそうはいませんゾ!
誰もが認める美しいソプラノはもちろん、
オペラを歌わせても超一流だから凄―い!
おそらく今のブロードウェイで、彼女の右に出るものはいない?
つーことは、
ミュージカル界で世界一、つーことじゃーん!!!
まだそれほど日本での知名度無いけど、
「オードラ・マクドナルド様。」の名前を
ぜひ皆さんも、お帳面に書き留めておおきになってェ~。
で、今回彼女が賞を取った作品が・・
天才ジャズシンガー、ビリーホリディの音楽劇
「レディ・ディ」
オードラ・マクドナルドが扮するのはもちろん、ビリー・ホリディ。
ホリディと言やー、
独特な声と歌唱法で、
ジャズ界に多大な貢献をしたと同時に、
その歌手しての成功と反比例するような、
人種差別、
娼婦経験、
麻薬とアルコール中毒、
嗜虐的な数々の男たちからの人権侵害、などなど、
まるで
不幸の総合商社
のような壮絶な人生をいきた薄幸のジャズ・シンガー。
彼女の歌声は、魂の叫びといわれ、
世界3代ジャスボーカルの一人といわれてる、
まさにレジェンド。
本作は1956年、ビリー・ホリディが亡くなる数ヶ月前に
最後に歌ったEmerson's Bar and Grillを再現。
破滅的人生を駆け抜けた、悲劇のジャズ・ボーカリストを、
正統派のエンタテナーとして成功を邁進する、
ほとんど伝説・イン・メーキングと言ってもよいような、
オードラ様が演じるっつーんだから、
なんかすんごいショーじゃなーい。
心身ともにボロ雑巾のようになって、
44歳で亡くなったホリディを
記録破りの円熟43歳のオードラ様にやらせちゃえー、
ってプロデューサーの鼻息の荒さも感じちゃう。
同じく伝説歌手キャロル・キングを
無名のジェシー・ミューラー様を大抜擢して、
まさに「スター誕生」を現出させるという、
別のアプローチで攻めた「ビューティフル」なんかを見ると、
ホント配役の妙味ってのに感じ入ります。
見どころは、
もちろん、オードラ・マクドナルドが歌うビリー・ホリディのナンバー
GOD BLESS FOR THE CHILD
STRANGE FRUITS
WHAT A LITTLE MOON LIGHT CAN BE
などなどジャズファンなら知らない人はいないヒット曲揃い
また、その歌唱力が凄いんだぁー!
歌い方、
声のトーンなど
オードラ・マクドナルド自身のスタイルをすべて封印して
ビリー・ホリディになりきる彼女の演技力は神業。
ホリディさんの歌唱をただただ敷き写してるだけじゃ、
モノマネ歌合戦
になっちゃうけれど、
オードラさん自身が、ジャズ・イタコになって、
ホリディさんを降臨させることにも成功してる?
また、歌だけでなく、
酒と麻薬に溺れた痛々しい人生を歌の間に語るトーク
しゃべらせてもビリー・.ホリディなんだな、コレが!
でもまー、 バイオグラフィー音楽劇はありがちなパターンだし、
曲間に、スキャンダラスなプライベートをガンガン話していますが、
どっちかつーと添え物的な感じ。
ぶっちゃけ、劇的ストーリー・ラインや場面をメインに期待して行くと・・
ガッカリしちゃうかも・・・?
あくまでレジェンド・オン・レジェンドの醸す、
ジャズ全盛期のムードに浸りにいくという前提で、お楽しみくださーい。
特に、ジャズが好きって方や、大人のショーを堪能したい方には向いてるかも?!
オードラ様の受賞も相まって、
話題性もよいし、観客の評判は上々。
客の入りも・・
上演は8月31日まで延長されたので、
真夏の夜のジャズタイムにぜひ!
さて、「レディ・ディ」の日本版をやるとしたら、
ビリーはぜひ・・・・
大浦みずき様
に願いしたかった。
彼女の壮絶な人生と歌唱力で、
ナデシコ系レディ・ディの世界を
再現して欲しいかったぁー。
ブロードウェイ・ミュージカルって楽しいだけでなく、
役に立つ人生訓がギュっと詰まった、素晴らしいものなんですよね!
トシカプ評:★★★
Circle in the Square Theatre
235 W. 50th Street New York, NY
10019
西の横綱がアカデミー賞なら、
なんたって東の横綱トニー賞!
6月8日に行われたラジオ・シティ・ミュージックホール前より、
ニッポンのジョアン・リヴァースこと私トシカプが、
古館さんの実況風に授賞式レッド・カーペットの模様をお届け致しま〜す。
当日の気温は、
熱気&お色気ムンムン28度。
日本ほど湿気はないけれど、
レッドカーペットの回りは多くのスター、メディアが大集結。
あたくしの素敵な一張羅のスーツに汗滲ませながら
トニー賞にノミネートされた候補者やプレゼンター、
約30名の方にインタビューをさせて頂きました。
先ずは
狭いメディア・スペースの中での、
F1さながらの熾烈な陣取り合戦からスタート。
レッドカーペット前の、
各メディアに渡されたスペースは
人がひとり立つのに精一杯の約60センチほど。
三大ネットワークがどーした、
ロイター、APのレポーターがなんぼのもんじゃい、
とばかりに
日の丸カプちゃんも負けじと、
ニッポンの通勤電車で鍛えた、
華麗なヒジ鉄技や、
国技スモォーの押し出しを駆使し
最高の立地をゲット。
並みいるアメリカ人レポーターに負けないように
候補者やプレゼンターにガンガン声をかけまくった私でした。
右手にマイク、左手にIPHONE。
近づいて来るスターをビシバシさばく。
片手撮影のセルフィー(自撮り)、お楽しみを!
まんずその先鋒をきって大御所が登場。
ブライアン・ヨーキー(脚本家、歌詞家、画像左)と
トム・キット(作曲家)。
「ネクスト・トゥ・ノーマル」でトニー賞を受賞したお二人。
メディアの選り好みをせず、
誰のインタビューにも心良く応じて行きます。
今回は、「アナ雪」で大ブレイク中、
ありのォ〜ままのォ〜♪
イディナ・メンゼル主演 「If /Then」で楽曲賞にノミネート。
二人ともお優しい感じであったが、特にヨーキーの温かさに♡
「If /Then」は日本語でなんというの?なんて聞いて来たり
素敵なお二人でした。
お次は、
プレイ部門「ガラスの動物園」で
助演男優賞にノミネートされていた
ブライアン・J・スミス。
間近に見ると驚きの超美形。
なのに、
謙虚にインタビューに応えてくれる彼。
その美貌と人柄の両輪で突き進めば、
きっとアナタはハリウッドの大スターになること間違いなし!
あーたの大ファンになっただよーー。
ミュージカル部門「ブロードウェイと銃弾」で
助演男優賞にノミネートされたニック
タマタマ、(タマタマってアータ、チョットォー)
共通の友達の話題で盛り上がる。
いやーハンサムだし、男っぽいし・・タイプ!
おー
ファンタジアがキターッ!!
ボヨヨーン・・・
ミュージカル「カラーパープル」でブロードウェイ・デビュー。
現在「アフター・ミッド・ナイト」に出演中の彼女は
プレゼンターとしてトニー賞に出演。
彼女、メディアに人気が高く引っ張りだこ。
私のところにも来てくれること約束してくれたのに・・・・
戻って来ず。
悔し涙にくれた私、シックシック。
トニー賞作品「キンキー・ブーツ」で一躍大人気となった
ビリー・ポーターもプレゼンターとして登場。
もう、すっかりスター!
お忙しく インタビューは取れず・・・
初心忘れるべからず・・・ですゾ
ピンクジェケットのお人は、
アメリカの女装キャラで 不動の地位を築いた
ル・ ポール様
ヴィジュアルが面白いので声かけたのだが、
何を質問していいか、私ったらシドロモドロ、汗
ごめんあさーせ。
プレゼンターとして現れたウェイン・ブラディ。
ミュージカル「シカゴ」にもご出演されたことが・・
フットボールプレイヤー並のガッチリ系
あまりにセクシーで目がクラクラ。
悩殺されて、インタビューは取れず・・
今回、話を聞いた中で断トツにいい人オーラに 溢れていたのが、
「ヴァイオレット」で 主演女優賞にノミネートされていた
サットン・ファスター様。
彼女、日本大好きみたいだね!!!
「つい最近、日本に5日間行っていたのよ!」
と興奮の面持ちでおっしゃっていたよ。
改めて、彼女の大ファンになったぜよー!
おまけ画像、ケヴィン・ベーコン
今回、ニール・パトリック・ハリス、イディナ・メンゼルなどの
画像(インタビュー)を取りたかったのだが、彼らの場合はアポイント必須。
そのアポイントが取れるのは、かなり大手のメディアに限定。
負けてはなるものかと、あたしったらデカイ声を張り上げて
「ニール・・・様」
と叫んだのだが、
PR担当者の鉄壁のガードには叶わず・・くく悔しい。
レッドカーペットで二時間半立ちっぱなしでのインタビュー。
ちかれたぁー。
そろそろ8時、授賞式が始まるってことで
ラジオシティ近くにあるプレスルームへ移動
トニー賞受賞者が次々に現れ、記者会見が行われた・・
「十二夜」で助演男優賞受賞のマーク・ライランス
お帽子も
お髭も、
サマになってるゥ〜
プレイ部門リバイバル賞「日なたの干しぶどう」で
演出賞を受賞したケニー・リオン。
スキンヘッドが親近感・・・。
プレイ部門リバイバル賞「日なたの干しぶどう」 で
助演女優賞を受賞したソフィ・オコネド
この日の為にあつらえたドレス
胸元パックリながらシックな出で立ち。
ミュージカル部門「アラジン」で 助演男優賞を受賞した
ジェイムズ・モンロー・アイグルハート。
LLサイズも
ブロードウェイで奮闘してるぜぃ!
日本版「アラジン」のジーニー役は、
トシ・カプチーノに決まり!
新作プレイ部門「オール・ザ・ウェイ」で主演男優賞を受賞した
ブライヤン・クランストン
連日のこめかみ青筋大熱演が、
体力的にもとーっても大変だと宣っておられました。
尊敬!
リバイバル・ミュージカル部門「ヘドウッグ」で助演女優賞を受賞した
リナ・ホール。
あまりの嬉しさに狂喜乱舞!
プレイ部門「レイディ・ディ」で 主演女優賞を受賞した
オードラ・マクドナルド
トニー賞史上最多となる6度目の受賞
まだ43歳の彼女・・・目指すは・・・??
しかし、大女優の貫禄ゥ〜!
こぼれる笑顔と豊満な体を包むトロピカルなドレスが映えてました!
このあと、ジェシー・ミューラー、ニール・パトリック・ハリスなどが
記者会見したのだが、小生、次の仕事のため、会場をあとに・・・・
総評
4年ぶりにMCとして登場したヒュー・ジャックマン。
あの髭・・私の好みじゃなーい。
美形に髭はご無用よー。
髭は置いといて・・
まー、おヒュー様、気合いが入っていたようで、
オープニングは、「アフター・ミッドナイト」のキャスト陣とタップダンスの妙技を披露!
しかし彼ももう45歳
ダンスのあと、えらいゼイゼイしていらっしゃったようですが、汗
さて、トニー賞の最高の栄誉、ミュージカル作品賞
今年は激戦、混戦、乱戦、かっぱえび戦。
中でも、注目された2作品は・・・・
「ビューティフル」
「ジェントルマンズ・ガイド」(原題:A Gentleman's Guide to Love & Murder)
トニー賞の輝いたのは「ジェントルマンズ・ガイド」。
。
「ビューティフル」の最後の巻き返しがえりゃすご!
サプライズになるのでは!!とヒヤヒヤもんだった。
2013ー14年シーズンのブロードウェイ演劇界で顕著だったのが
ハリウッド俳優の舞台進出
私が知っている有名どころは・・
例えば・・
ミランダ・カーの元旦那オーランド・ブルーム(ロミオ&ジュリエット)
.
映画「ビフォア・サンセット」のイーサン・ホーク(マクベス)
.
007のダニエル・クレイグ(ビトレイル)
.
アカデミー賞俳優、デンゼル・ワシントン(日なたの干しぶどう)
.
ハリポタのダニエル・ラドクリフ(夢の島、イニッシュマン)
.
ジェームス・フランコ(二十日鼠と人間)
.
映画「ゴジラ」のブライアン・クランストン(オール・ザ・ウェイ)
この錚々たる俳優の中で、
唯一新作芝居に果敢に挑戦したのは
ブライアン・クランストン
再演ものの芝居に主演した俳優は全滅。
クランストンは見事トニー賞主演男優賞受賞。
これはまさに新しいものに挑戦する勇気が成し遂げたことやね、ブラボー!
舞台の醍醐味はナマ。
映画とかテレビでもは得られないナマならではの
臨場感と緊張感がビシバシ伝わる。
舞台は敷居が高いと思っているアナタ、
全くそんなことはありません。
ブロードウェイにはありとあらゆる作品が目白押し。
きっとあたなにピッタリの一本があるはずなんです。
みなさーん、
お座敷航空会社でニューヨークに、きんしゃーい!
ブロードウェイって、ミュージカルって、楽しいだけでなく
人生訓がギューと詰まった素晴らしいもんなんですよねぇー。
イェ〜イ!♪
トニー賞授賞式明けのテンションMAXで、このブログを書いておりますのよー。
華やかな式典に魅せられて、この火照った身体を持て余しながら・・・
アーン、
それなのに
今日は生ヌルーい、
気の抜けたシャンパンみたよな、
ちょっち残念なミュージカルのご紹介(言い過ぎかしら)なの。
そーなの
世の中ってままならないものなのねのねのねーん。
アタクシのトニー賞レポートは後日にじっくりお届けするとして、
トニー賞の結果は、
とりあえずアタクシの見立ては全てドンピシャ!
「A Gentleman's Guide to Love and Murder 」
無事に受賞して、とりあえずホッとしたよー。
こんな軽いノリでも、やはり演劇に関してだけはビシッと決めないとね・・・。
あ・さて、あ・さて、あ・さてさてさてさて、さては南京・・・・・・
今回ご紹介するのは「キャバレー」。
といっても・・・
ロンドン、ロンドン、ロンドン
楽しいロンドン、
愉快なロンドン、 ロンドン、ロンドン♬
じゃなくて、
お母さんには内緒よ、私がキャバレークラブで働いていること・・
それはキャバクラでして、
舞台や映画の好きな方達でしたら、憶え易いタイトル曲や、
フォッシーの映画版でのライザ・ミネリの
印象的なファッションとベリー・ショートな髪型が思い出されるのでは?
それが、
ミュージカル「キャバレー」
そんなの聞いた事も見た事もいっちょんなか というー方々のために簡単に・・・
ミュージカル「キャバレー」の初演は1966年。
んまー、ナント息の長ーいこと!
物語は、ナチス党台頭期のベルリンのキャバレーを舞台に、
歌姫サリーと 作家志望のクリフの恋と破局。
そして、クリフの下宿屋の女主人シュナイダーと
ユダヤ人故に結婚できない果物屋のシュルツの
報われない熟年の恋愛模様を描いているのさ。
見どころは・・・
やはり第二次世界大戦直前の
ベルリンのなんでもありーの退廃的な世相や、
結構エッチでスキャンダラスな当時の風俗を
クルト・ワイル風の音楽に載せて、
味わい楽しむってな所にあるのではないでしょーか?
間違ってもお子さんを連れてっちゃダメよみたいな・・・
1998年の再演時には、
中性的なMC役のアラン・カミングが
「ライフ・イズ・ビューティフル」
「ザ・ガールズ・アー・ビューティフル」
テレビで嫌っちゅーほど宣伝しよったよね。
そのCMの呪文のおかげ?
ミスター・タイハイことアラン・カミング様を
ミュージカルの「顔」に据えた
そのブロードウェイ再演版は
えりゃー評判になり、
トニー賞リバイバル・ミュージカル作品賞を含む4部門で受賞
5年以上のロングランになったヒット作品なのよー。
あーそれなのに、それなのに
劇場に入るなり気になったのは、劇場内のテンションがえりゃー低いこと。
ヌルーイ!
何なのーこの生温ーい空気は!?
まー再演だから・・と思っていたら・・
車のクラッチが踏まれたままで、 エンジンの動力が車輪に伝わってない感じ・・
役者全員が卒なく演じてはいるのだけど、演技者の情熱が感じれない・・
なんか、気の抜けたシャンパンを飲んでいるような感じだったのさ。
なんでじゃー??
と 調べてみたら、今回の再演版クリエイターは
演出家
振付家
ボーカルアレンジャー
舞台デザイン
衣装デザイン
照明デザイン
音響デザイン
と10年前とまーったく同じメンバー。
加えて、
劇場も同じなら、
MC役アラン・カミングも同じ
あーた、
たった10年前ったって、 まだインターネットも未発達。
.
ゲイだ女装だって今みたいにおおっぴらになってない当時は、
.
そりゃーカミング様の社会の窓半開きで、
.
骨盤をクネクネさせたり、
.
やたらシュミーズやズロース
(そうなの、ビクトリア・シークレットがやれキャミソールじゃショーツじゃってなる前の話よー)
.
の半裸の踊り子のヤラしく絡んだりするのも
.
一興だったかもしれないけれど、
.
.
今となって、それそのまんま見せられてもね・・・・・ って感じ。
すごーい気になったのが・・・
歌姫サリー役のミッチェル・ウイリアムズ。
何度もアカデミー賞のノミネートされている演技派女優。
映画「ブロークバック・マウンテン」でホモの旦那を持ってしまった
救いようのない妻役が、えりゃーハマっていて、キョウレツな印象だったんけど・・
なのになのに・・
本作では連日連夜の乱痴気パーティで テンション高いはずのサリーの筈なのに・・
ウイリアムズの演技がカチカチ、固いの・・・
もしかして、
イヤイヤ演じているわけないよねぇ?
全く冴えなかったのよー。
この出来じゃ、トニー賞にノミネートされなかったもの無理ナイ。
.
.
.
じゃあ、MC役を誰がするか??
通常であれば、諸星クンのような 一流芸能人様の名前を挙げるのだが、
この役をできるのは ドロドロドロ、
トシ・カプチーノ
アタクシが21世紀ならではの「退廃」や「スキャンダル」が
どれほどのもんかってことを、
とくとお見せして差し上げてよー!
おーホホホッ
ミュージカルって、ブロードウェイって、しゃれとんしゃー!
トシカプ評価:★★
Studio 54
254 West 54th Street
New York, NY 10019